ごちそうさん (第79回・1/6) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ごちそうさん』公式
第14週『アイスる力』【第79回】の感想。


昭和7年。悠太郎(東出昌大)は、竹元(ムロツヨシ)から大阪市の地下鉄建設への参加を命じられるが、現場は悪条件がそろい、苦労する。希子(高畑充希)は、できたばかりのラジオ放送局のアナウンサーに。め以子(杏)は、3人の子の母になった。ラジオ番組のレシピ募集に応募を繰り返すが、「ミセスキャベジ」なるライバルにしょっちゅう負ける。め以子は、長女・ふ久(原見朋花)が食べものに全く興味がないことに悩んでいた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

いっそ8年間に触れず始まっても良かったのに…

大正13年(1924)の正月から一気に昭和7年(1932)へ舞台が飛んだ。まあこれは主人公の一代記を描く場合はよくあること。しかし、その時間経過の表現がどうも楽しくない。確かに、一週間振りだし年頭で説明が多くなるのは仕方ない。

しかし、ほぼすべてをぬか床(吉行和子)の語りで処理したのはやりすぎではないだろうか。 唯一の時間経過を表す映像的な処理は、め以子(杏)が台所に立つシーンでのめ以子のファッションと初登場の子役2名だけ。

その直後の3人の子供の寝起き姿で一気にタイムスリップするなら、今日の冒頭からでも良かったような。むしろその方がスッキリ昭和時代から始まって良かったと思う。

登場人物たちが過去を背負ってるように見えない!

本作の作風として、時間経過は物語と別の所で箇条書きのように説明処理し、描きたいところ(エピソード)だけを抽出して、ブツ切れでも構わずにつなげてきた。どうやら後半の3か月もこの作風は踏襲されるようだ。

今日も早速、め以子が全国で創作料理の人気者で何かを企み馴染めたことと、大事件の幕開けを予感(と言うよりお披露目)してきたが、これも結局は火曜にちらりと触れて金土に解決するんだろう。ただ1月27日(月)から更に数年後の話に飛ぶのは発表済みだから、この騒動も程なく鎮火する訳で…。

これまでのめ以子の幼少期からの出来事もそうだが、本作に面白味を見出しにくい一番大きな原因は、現在の登場人物たちが過去を糧にして生きているように見えないことだ。これは時代をまたぐドラマとして、最も楽しくない。「人に歴史あり」ではないのだから。うーん、ここで言ってもしょうがないが…

映画「アルマゲドン」で主人公の役割を考える!

映画『アルマゲドン 』をご存知だろうか。ブルース・ウィリス演じる石油採掘のスペシャリストの“ハリー”たちが命を懸けて地球を救うお話だ。この物語の主人公はその娘”グレース”だ。一見主人公に見える“ハリー”はあくまで物語のけん引役。彼が動くと物語が動く、そう言う仕掛けの脚本だ。

そして、この話は、両親の離婚で母と別れ男ばかりの環境で育てられ、結婚までも反対する身勝手な父親を「パパ」と呼べず「ハリー」と呼び捨てにしかできない娘が、地球の危機を救った父に初めて「パパ」と呼ぶまでの娘の成長物語なのだ。だから主人公は“グレース”となる。もちろん映画中のヒーローは“ハリー”に間違いない。

何を言いたいかと言うと、ドラマにおいて、主人公がすべてのエピソードに首を突っ込む必要が無いと言うことだ。ドラマの脚本では、葛藤し変化し成長する主人公と物語を進める役は違って良いのだ。

その点で、『ごちそうさん』では主人公・め以子があれこれ首を突っ込む割に、話はとんと進まない。いっそ悠太郎(東出昌大)を主人公に描き直せば、悠太郎と父との関係の葛藤や変化や成長を描いて面白くなるかもしれない。そう思ったのだが…

あとがき

年明け1回目から、長文になってしまい最後まで読んで下さりありがとうございました。これで思いのたけは書きましたので、明日からは淡々と重隅を突いて愚痴っての『ごちそうさん観察(鑑賞ではない)日記』に戻ると思います。それと映画『アルマゲドン』未見の方は観て欲しいです。脚本の勉強になります。

最後の最後に。今日を観て思うのですが、エピソードも時代も連続性を持たせないのなら、いっそ1週間単位を廃止して、2日間単位で進めたらどうかと思うんです。その方が、テンポも良くなるし、妙な引き伸ばしも観なくて済みますから。

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