よろず占い処 陰陽屋へようこそ (第10話・12/10) 感想
関西テレビ『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』(公式)
第10話『元ホスト占い師、人妻を誘惑する!?』の感想。
なお、天野頌子氏の原作小説『よろず占い処 陰陽屋シリーズ』は未読。
ある日、路子(倉科カナ)の父・寛和(中村まこと)が陰陽屋を訪れ、源次郎(杉良太郎)に娘・照子(横山めぐみ)の夫として認めてもらいたいと祥明に相談する。25年前、源次郎は照子と寛和の結婚に反対し、それ以来絶縁状態だという。なぜかこの件に関して乗り気になった祥明は、源次郎と照子の関係修復を引き受ける。一方、化けキツネの噂を聞きつけたジャーナリスト・乗鞍(テイ龍進)が現れ、町内で探りを入れ始めていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
“家計簿”とはお見事なアイデアだ!
これまであまり触れられなかった路子(倉科カナ)と源次郎(杉良太郎)の過去を、いつものように演劇大好きなご近所さんもきちんと関わって、路子と源次郎本人たちの直接のエピソードでなく、路子の父・寛和(中村まこと)の持ち込み相談と言う別の角度から描いたのは上手いと思う。
特に、“家計簿”のくだりはお見事と言いたい。本作はご近所トラブルのドラマだから、劇中の生活感の魅せ方がとても重要だと思って観ていた。で、今回は25年間の生活そのものを積み重ねた“家計簿”と毎日綴られた寛和の一言コメントで表現するとは、なんとスマートで現実味がある感動物語なんだろうと感心してしまった。
あとは、祥明にまつわる謎か?
最終回直前なのに、敢えて新キャラの路子の父・寛和と源次郎の娘・照子(横山めぐみ)を登場させて、祥明(錦戸亮)が親子の仲違いの仲裁と夫婦愛の再確認まで見事解決した。これで残すは祥明本人にまつわる謎だけになったわけだ。
こう言う全11話の構成のバランスが良いのも、本作の楽しさの要素なのだ。しかし、その点で少し残念なのは、始めの頃、祥明がホンモノかどうか謎のベールに包まれていた時期が長かった事だ。もう少し早期にホンモノであることを明かしていたら、もっと自然に祥明の“能力”を楽しめた人も多かったのでは?
すべての登場人物たちが魅力的なのが良い!
それにしても、本作はイラッとするところがない。すべての登場人物たちが気弱な部分と気の強いところを見せて、その上ちょっとお節介で愛らしい、そして心のどこかに秘めたものを持つと言う共通点がある。この設定が自然なのだ。謎めいた部分を持っていても、人には誰にも秘密があるって感じで…
だから、登場人物たちの行動(アクション)に違和感がない。違和感がないから、物語の世界にすんなり入っていくことが出来る。一時間があっと言う間なのもそのためだ。笑いあり涙あり、そして陰陽屋さんの腕前に納得して。本当に面白いドラマだと思う。
あとがき
ついに次回が最終回とは残念です。個人的には火曜日ってのが良いですね。水曜からは刑事や医者のドラマが続いて重くなるので、火曜日は和やかなドラマを観たいと言うのもありますし。その意味でも最終回が来てしまうのは残念です。でも最終回に期待します。
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【これまでの感想】
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