映画「ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD1987」 感想と採点 ※ネタバレなし

映画「ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD1987」

映画『ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD1987』公式)を先日、劇場鑑賞。
採点は、★★★★☆(5点満点で4点)。100点満点なら80点にします。

【私的評価基準】(映画用)
★★★★★  傑作!これを待っていた。Blu-rayで永久保存確定。
★★★★  秀作!私が太鼓判を押せる作品。
★★★☆☆  まぁまぁ。お金払って映画館で観ても悪くない。
★★☆☆☆  好き嫌いの分岐点。無理して映画館で見る必要なし。
☆☆☆☆  他の時間とお金の有意義な使い方を模索すべし。

ざっくりストーリー

今から26年前の1987年8月22日から翌23日、熊本県野外劇場アスペクタで、日本初のオールナイトロックフェスが開催されようと、前日から雄大な風景を眼下にリハーサルが始まっていた。

出演者は、佐野元春、BOOWY、尾崎豊、THE BLUE HEARTS、渡辺美里、岡村靖幸など計13組の国内アーティスト(映画には、内10組が収録)。彼らのステージを一目見ようと全国から集結した観客は、7万2千人。

スタート当初は晴れていたが、夕方から雷を伴う豪雨に。更に会場は斜面になっており、足元は泥の河のようになり、夜中の急激な気温低下で失神する者も続出し…

満点に出来なかった理由…

正直言おう。鑑賞料金2,500円の26年前の伝説を収めたエンターテインメント映画としては、全体の構成が少々商業的過ぎるし、自己満足的な後付けナレーション等の演出も疑問を持たざるを得なかった。

満点にしたかった理由…

しかし、7万2千人の観客と10組のロックミュージシャンの記録映画としては、上映時間161分の間、

   時に泥川のぬかるみのような会場で寒さに震える観客に、
    時にステージサイドで次々と故障する楽器を心配するスタッフに、
     そして豪雨の中のスポットライトで観客席もまともに見えず、
      バックバンドの音も聞こえづらい中で熱唱するシンガーに、

自分の気持ちが次々と憑依するような、妙な臨場感と緊張感を味わい、最後は心地良さと適度な疲労感さえ覚える、そんな不思議な作品だ。画質は良くないが、それを感じさせないエネルギーがある。

スクリーンに映し出される数々の“目”に魅了される!

見所はたくさんある。個人的には、バックステージでレッド・ウォーリアーズのシャケと岡村靖幸が話しているのを見ただけで感動した。しかし、一番心に響いたのは、アーティストたちの真剣な眼差しの奥にスポットライトに照らされて輝くロックを届けたいと言う真実の心だ。

観客席からは当然観ることが出来ない、ステージ上のアーティストたちのど超アップ映像が、何かに憑りつかれたように冷めた目と興奮状態を超越した熱い視線を映し出す。もちろん、必死に動くスタッフたちや呆然と立ち尽くす観客たちの目も衝撃的だ。是非、スクリーンに映し出される数々の“目”に注目して欲しい。

豪華な出演者と貴重映像は必見!

出演者リストを見て「すごい!」と思った、対象年齢ど真ん中のアラフォー世代には間違いなく劇場鑑賞しておくことをお薦めしたい。なにせ、TV放送、DVD化、ネット配信が一切予定されていないからだ。それに「ベイビー大丈夫かっ」なんて言われて悔しいじゃないか!

また、アラフォー未満の世代にも是非見て欲しい。少しでも危険が予想できる場合は即刻イベント中止となる“今”を否定するつもりはない。しかし、豪雨だろうと雷が鳴ろうと500名が倒れようと、明け方まで続けた主催者、出演者、そして観客たちのロック魂を“今”の若者に観て欲しい。

あとがき

いやあ、感動しました。この映画、そしてイベントの主役は、どんな試練がやってこようとステージに立つアーティストを観るために会場に居続けるしかない観客です。そして、自分の出番の時にだけステージに立つアーティストは、その短い時間で最高のパフォーマンスを魅せようとする。

7万2千人と10組の真剣勝負が熱いんです。アラフォーの皆さんは、体調の良い時に観ましょう。どっぷり心地良い疲労感を味わうことになりますので。鑑賞料金が少々高いですが、ライブビューイングだと思えれば、損はないと思います。

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