「事件救命医~IMATの奇跡~」 ドラマスペシャル (10/6) 感想
テレビ朝日・ドラマスペシャル『事件救命医~IMATの奇跡~』(公式 / 2013年10月6日放送)
番組概要『事件現場の最前線に立つ救命医療チーム!消えゆく命…救うべきは人質、警官、犯人!?銀行強盗犯の仕掛けた巧妙トリック…爆破事件に消えた真実の声』の感想。
医療ドラマと刑事ドラマのいいとこ取り!
突っ込み所は多々あるが、全体的には医療ドラマと刑事ドラマのいいとこ取りが大成功した面白いドラマだった。
救命医が普通現場ではやらないことをやって患者を救う最近の医療ドラマのお約束も、血の気の多い若い刑事が犯人に突っ込んで上司に怒られつつ事件解決って刑事ドラマのお約束も、既視感を感じないはずはないのに、両方同時に描かれるだけで新しささえ感じるから、不思議だ。
同じトラウマを抱えた二人の男の設定が良い!
まず、物語の初期設定で上手く考えたのが、主人公で救命医でIMATメンバーの日向晶(玉木 宏)と、コンビ?を組む警視庁特殊犯捜査係(SIT)の刑事・影浦琢磨(田中圭)が、25年前の東京スカイランド爆破事件で幼い頃に父親を喪ってると言う共通点。
そして、その事件をきっかけに日向は救命医に、影浦は刑事になり、同じトラウマと犯人への憎悪を抱えつつ立場が違うと言う、キャラクターの描き分けも判り易くて良い。
更に、最後の明かされた心理分析結果で、普段は頼りなさげな日向の方が、普段から攻撃的で熱い影浦よりも、殺人犯に近い“怒り”をいつも抱いていると言うミステリアスな設定。こう言うキャラだと「次はまた何かをやらかすのでは?」と続編への期待感が高まる。
突っ込み所もたくさんあったが…
医療ドラマと刑事ドラマの合体と言っても、基本は銀行立てこもり事件での医師の活躍がメインだ。そうなると、もう少し医療ドラマの部分のリアリティが欲しくなる。
例えば、人質の妊婦が常位胎盤早期剥離であれだけの出血量なのに、救急車内で帝王切開もせず下から産ませるのはどうかと思う。産直後の新生児はよく出来ていたと思うが…
また、合同訓練で一度そばで見ただけの例の“心嚢(しんのう)から溜まった血液を抜き取る処置”を影浦が見事にやってのけるのは、かなりやり過ぎ感が強い。
しかし、全体的に刑事ドラマの要素、例えば爆破シーンや爆破事故現場の作り込みや、SITの捜査活動は意外に地味?なトーンで統一されていたのは、あくまでメインを医療ドラマと捉えた演出として良いと思う。
あとがき
いろいろ書きましたが、たてこもり現場で医師が活躍すると言う発想は面白いと思いますし、医療ドラマも刑事ドラマも楽しめ、要所に入る説明的台詞も判り易くて、幅広い層に楽しめそうで、つくり手のいいとこ取りの見せ方の統一感が冴えた一作だと思います。次回作に期待します。
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