ダンダリン 労働基準監督官 (第1話・10/2) 感想
日本テレビ『ダンダリン 労働基準監督官』(公式)
第1話『働く人を守りたい…ブラック企業に制裁を』の感想。
なお、原作:田島隆氏/作画:鈴木マサカズ氏の原作漫画『ダンダリン一〇一』は未読。
つかみはOK!
「ダンダリン」って労働基準監督官である主人公・段田凛(竹内結子)の名前だったんだ?って程度のいつものほぼ事前情報無しで視聴開始。刑事ドラマの常連俳優陣が黒スーツで集まって刑事と無関係な思い出話。
そこへ、スカの音楽に乗って、これまた竹内結子さんお得意の自分勝手キャラで登場。特に、初出勤までの5分程度で、「ウェイトレスさん募集」のチラシ一枚で、登場人物の性格や仕事を単純に見せたのは、つかみとしてはOKだと思う。
厳しい経済状況だからこそきちんと描いて欲しい!
自 殺未遂をした西川(渡辺いっけい)を見舞う凛がこう言う。
凛「馬鹿ですね。西川の置かれた立場を考えれば、なかなか言える言葉で無いが、この主人公は言ってしまうタイプのようだ。私は、この台詞を聞いて、来週も観てみようと決めた。
会社にしがみつくより、
命にしがみついたほうが良いと思います」
原作モノだから、今後どういう悪徳経営者が登場するのかわからない。しかし、安倍政権下で大企業だけが優遇され、中小零細企業は益々経営が厳しくなる中、経営者も労働者も必死に社会に仕事にしがみつこうとする。
そう言う状況下だからこそ、経営者が見失いがちな、労働者がわすれがちな人間の本分みたいな部分を描くドラマなら、今後も見てみたいと思う。
脚本と演出に期待するしかない!
ただ、懸念材料が無い訳では無い。まず、このかなり難しく微妙なテーマの物語を脚本の秦建日子氏が描けるかと言う不安。
また、今回延長したとは言え、全体的なテンポが今一つだった。かなり音楽に助けられていたが、やはり基本は演出のテンポの良さ。トントン進めと言うわけでもなく、じっくり描けと言うのでもなく、この物語と主人公に合ったテンポが欲しかった。第1話で要求するのは無理かもしれないが…
結局、全体的にドラマとしての個性的な部分が見えて来ず、なんとなく主人公は活躍したけれど、尻切れトンボ状態のまま終わってしまった。やはり事件解決モノなら、一話でスッキリ終わって欲しい。簡単に片付くテーマで無いだけにしっかり描いて欲しいと思う。
あとがき
来週から裏番組で強敵の『リーガルハイ』が始まるので、このテンポの悪さでは厳しいですね。ドラマの色を決めるキーパーソンに大手山郁夫(北村一輝)を活かせば、面白いテイストが出そうなんですが。また、竹内さんが「オラオラ」で一人活躍する話になっちゃうと既視感に勝てないでしょうし。さて、来週はどうなるか?
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