TBS開局60周年 99年の愛 ~ジャパニーズアメリカンズ (最終夜 11/07) 感想
11/3からTBSにて5夜連続で放送の『TBS開局60周年 99年の愛 ~ジャパニーズアメリカンズ(公式)』の最終夜 『再会(日米に引き裂かれた家族に奇跡の再会が… 平和を願う想いが今夜完結)』の感想。
だから、2時間の3話くらいにしておけば良かったのに・・・
肝心の最終夜は、最後の30分でグズグズ。それまでと全く違うドラマって感じ。これなら、現代パートを全カットして、草剪さん大活躍の第4話に、とも(泉ピン子)と長吉(中井貴一)の死を加える程度で終わらせた方が良かったような。それにフィクションだけに、長吉の自殺の必然性もちょっと・・・
見なくても聴いてるだけで楽しめるのが橋田ドラマなのだが・・・
当事者(とも、しのぶ)がいるのにジェームズとの件(くだり)を延々と説明した次郎(松山ケンイチ)と、、突然改心したジェームズの吐露、後半のさち(岸恵子)の自慢話が、5夜中で最強の長説明台詞だったように思う。
橋田先生は、主婦が台所仕事をしながらでもドラマが楽しめるように、説明台詞を書いているのは有名。しかし、私にとってはラジオドラマのようで、映像化している意味が無いと感じる。ここで言ってもしょうがないが・・・
感想が長くなりました。それに、今回も相当辛口の感想なので、ファンの方は読まない方が良いです(と言うか読まないでください)。「意見には個人差があるから」と寛大なお心の方のみ、右下からどうぞ。
最後まで現代パートが足を引っ張った・・・
ずっと違和感だらけの現代パートだったが、最終夜は酷かった。この2010年に外交官の娘・しのぶ(八千草薫)が孫を白人と結婚させないとか、さち(岸恵子)の勝ち組物語とか。子役の演技も鼻についたが、フィクションなのを良いことに、現代パートの出来が、当時パートに比べてご都合主義的過ぎて、現代パートの度に集中力が削がれて残念だった。
さちの性格が悪すぎて、川島海荷ちゃんが可哀想なくらい・・・
第1夜から岸恵子さん演じる“さち”は変人キャラだったが、最終夜にして急激に性格が悪くなってビックリ。思慮が浅く、その時の条件反射だけのノー天気。「自分の力ででやる」と言いつつ、結局他人に頼ったり、最初から最後まで自分のことばっかり。
ある意味、母親譲りの性格なのだが、“さち”の不幸はり自業自得って感じなのはいかがなものだろう。演じた川島海荷ちゃんが可哀想。おっと、一番可哀想のは、しづ(寺島咲)だった。
TBSドラマにしては面白かった。連続ドラマの方が良かったのでは?
何だかんだと最後まで観てしまった。戦場のシーンや、広島被爆地のシーンなどなかなか力の入った場面も良かった。ただ、豪華キャストと5夜連続と言う枠に捉われすぎて、詰め込み過ぎで各エピソードが中途半端になった部分もあった。むしろ、連続ドラマで家族たちを一人ずつじっくり描いた方が良かったかもしれない。
いやぁ、終わりました。泉ピン子さんて好きじゃないですが、こう言う戦中の不幸な役ができる女優さんって最近いないですね。草剪さんの米兵も想像以上に良かったです。松山ケンイチの安定した演技力も人格者の次郎にピッタリ。長台詞にロケと俳優さんたちも、さぞ大変だったと思います。
しかし、何よりよ“442連隊”の存在が多くの人に知られたのが、このドラマの最大の存在意義かも知れません。もちろん、アメリカバッシングと在日擁護のにおいもしないわけではありませんが。
“442連隊”は、過去にも、小説や映画になっていますので、下記に幾つかご紹介します。
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