半沢直樹 (第10話 最終回・9/22) 感想
TBS・日曜劇場『半沢直樹』(公式)
第10話 最終回『最終回SP 100倍返しなるか最後の土下座するのは誰だ!~衝撃の結末!!友情か?裏切りか?』の感想。なお、池井戸潤氏の原作小説は未読。
圧巻の、半沢の仕返し大劇場!
最終回は同期の裏切りから始まって、これまでの無駄や雑な描写も徹底的に排除され、その分メリハリもありテンポも良かった。特に45分過ぎからクライマックス、半沢(堺雅人)の大和田常務(香川照之)への“仕返し大劇場”のへの流れも、じっくり攻め挙げるような丁寧さが良かった。
大和田の土下座に、思わずガッツポーズしてしまった!
そして、大和田の地べたに這いつくばるような土下座も、ネジと回想と音楽に高揚させられ、涙しながらガッツポーズをした視聴者も多かったろう。大きな組織の小さな一人の社員の正義が勝つことがあると、小市民の勝利に胸を打たれたと思う。
たったの5秒でどんでん返し!
しかし、東京中央銀行、いや中野渡頭取(北大路欣也)、いやTBSは、そんな視聴者の心地良い達成感と余韻のため貴重な時間を、CMさえ入れずわずか5秒の黒背景に「数日後」と書いたカットで切り裂いた。
視聴者を見事に裏切った見事なエンディング!
そして、巨大銀行が考える銀行員の正義と、一銀行員が考える銀行員の正義の違いを、まざまざと見せつけられる。結局、半沢の“倍返し”の夢は望み通りになったが、頭取になると言う夢は遙か彼方に行ってしまったと言う“どんでん返し”。まさに「メガバンクと金融庁にしてやられた」と言う現実のニュースと重なるオチが面白かった。
あとがき
最終回の完成度が一番良かったです。次回作への余韻も感じさせて。そして何より、「正義はこうだ」と言う定義づけをせず曖昧なままにしたのも良かった。
だからこそ半沢の敵討ち部分はきちんと土下座でけりをつけ、もっと巨大で恐ろしい正義の存在を匂わせた。次回作があるなら、また違った恐怖と紙一重の恐ろしい正義を観たいです。
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