救命病棟24時(5) (第7話・8/20) 感想
フジ・『救命病棟24時 - 第5シリーズ』(公式)
第7話『小島楓、運命の試練!涙の脳死臓器提供』の感想。
号泣でなく“涙を誘う”お話なのね!
番宣や試写会での「涙を誘う感動の試写会」と大々的に報じられていた今回。結果は「号泣でなく“涙を誘う”なのね、うん」って感じ。楓(松嶋菜々子)への試練、それも身内(甥)・夕(山崎光)の事故と臓器移植の二つの試練で、救命チームの結束力も増して…みたいなことだろう…
この試練、しっくりこない!
しかし、観終わってもしっくりこない。理由は、本作の現状では、脚本家が楓に与える試練としては間違っていると思うから。まず、身内の治療を通して医師が成長すると言うのは医療ドラマでは常套句。
本作でも過去には幾つも例がある。例えば、進藤(江口洋介)は植物人間の妻の看病と死と糧に仕事に励む。その姿勢がシリーズ全編に漂う程に重要な要素になっていた。
臓器移植は、夏目医師に任せた方が今作らしいのに!
だが、今回の身内の治療ネタは、楓の医療倫理観を変える程の強烈なものとは思えない(理由は後述)。
それ以前に、今作では臓器移植の部分は、夏目(時任三郎)の担当だから、今作らしさを魅せるなら、変に感情的に悩んでいる医師として楓を絡めるより、夏目と夕の家族でやれば良かっただけ。
主役が、辛い事実を受容する両親になってた?
そして、楓と夕とのくだりは、普通の1話のエピソードとして描けば、楓の苦悩や優しさ、それを乗り越えての成長も描けたと思う。
ただ、結果的に視聴者の涙を誘うのは、小学生の息子が臓器提供の意思表示をしていた事を知った両親が、ショック期、否認期、混乱期、解決への努力期、受容期の過程だ。別に楓や夏目や看護師たちの活躍ではない。
楓と夕の関係性がもっと密接なら…
それに何より楓と夕の関係や距離感が中途半端だったのが厄介。やるなら、これまでにもっと密接な距離感を表現しておくべきだ。取って付けたような身内関係では、すべてが中途半端になってしまうから。
やはり、今シリーズは主人公・楓の魅せ方がおかしいとしか言いようが無い。いっそここまで主役不在なら、群像劇に徹した方が良いと思う。
あとがき
壮大なテーマを扱いたいのでしょうが、肝心の救命病棟の仕事の忙しさや緊迫感が殆ど描かれていないので、温い2時間ドラマみたいに見えてしまいました。最後の小島先生の涙も乾き気味に感じてしまいました。今シリーズは過去とほぼ違いますね。残念です…
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【これまでの感想】
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