SUMMER NUDE (第7話・8/19) 感想
フジ・『SUMMER NUDE』(公式)
第7話『離れている方が、心の距離は近くなる?』の感想。
学生で無い20代男女の青春群像劇なら面白い!
“学生で無くても青春があるんだ”と言うことを、田舎の夏の海を舞台に、恋愛や仕事に悩む20代後半の登場人物たちを描く、青春群像劇にしたいと言う、脚本家や演出家の意図は何となくわかる。
群像劇に主人公はいない!
ただ、基本的に群像劇ってのは、一人の主人公を決めない。全員が同時に主人公。だからその場所や時代が浮き彫りになる。恋愛や仕事や人生に、喜んだり、悩んだり、成長していく数名を同時に描くことで、“学生で無くても青春がある”を描けるのだ。
主人公がいる群像劇はどうなるか?
本作には、朝日(山下智久)と言う主人公がいる。この状態で群像劇を成立させようとすると、普通は矛盾が生じてしまう。だって、レンタルしたままのDVDを返すの返さないの、10年片思いの女の写真を撮るの撮らないの、看板を外すの外さないのと主人公周辺の出来事を描いても、場所や時代はもちろん、主人公そのものが浮き上がって来ないと意味がない。
折角の主人公が埋没してしまう…
そう言う状態で、今回のラストシーンを観てみると、益々よくわからない。そもそも夏希(香里奈)と朝日の個々の感情や互いの距離感など、ほぼ描かれていない状態で、雰囲気だけでお互いの意識が高まって、距離を縮めたいと思い始めてるって体でのシーンだろうが、これまでの二人の描写が不明瞭だったから、朝日が3人目の被写体に選んだって感じにしか見えないのが何より残念…
あとがき
私は俳優・山下智久に期待している一人なのですが、本作で山下さん演じる朝日の存在感が今一つ際立ってません。
むしろ、山下さんのミステリアスな要素におんぶに抱っこのキャラ設定になりすぎて、「朝日、何やってんの?」状態が続いているのが残念。
主役がいるのですから、やはり主役の丁寧な描写をした上での、群像劇の部分の描き方を考えて欲しいです。と言っても、もう次回は第8話ですけれど。
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【これまでの感想】
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