救命病棟24時(5) (第1話・7/9) 感想
フジ・『救命病棟24時 - 第5シリーズ』(公式)
第1話(初回15分拡大)『史上最悪の事件!小島楓、生と死の決断』の感想。
ついに第5シリーズはハズレるか?
過去の全シリーズが面白かったから、今期も期待大で観始めたのだが、正直その期待は呆気なく裏切られた。決して、冒頭でのいつものような大事件や大事故が発生し、てんてこ舞いの救命処置シーンが既視感があるからなんてのは、小さな理由だ。残念だった大きな理由が二つある。
あの小島楓が医局長に!
一つ目は、松嶋菜々子さん演じる主人公・小島楓の人物設定の中途半端さだ。現実的にもどんな医師でも10年も勤めれば、医局長になってもおかしくないとは思う。
ただ、今シリーズでの楓の医局長としての仕事の出来なさ(能力の低さ)が、病院全体の機能の低さに繋がってしまって、最新の救命救急の現場を描くドラマとしての、最低限の緊張感などが温くなっていなかったろうか。
あの医局で大丈夫か?
二つ目が、病院長と医局員の人物設定の中途半端さだ。病院長が「医局長は顔で選ぶ」「ころころ変える」ような発言をしていたが、では、楓が来る前の医局の医療レベルはどうだったのだろうか。その辺が曖昧に見えてしまった。
要は、楓が来てから格段に医療レベルが上がり、その上で“臓器移植”に手を広げたいと言うことで、夏目衛(時任三郎)が登場と言うなら筋が通る。しかし、この医局員たちで大丈夫か?と言わんばかりの状態で、唐突に救世主が登場と描かれても、大人の事情としか思えない。
ちょっと調子が良過ぎないか?
本作のファンだから、敢えて言いたい。医局の誰もが“曲者”ばかりで、その中で仕事が一番できるツートップの“曲者”が対峙するのが、本作の面白さ。例えば第4シリーズでは、進藤(江口洋介)と澤井(ユースケ・サンタマリア)だ。
今回も、本作の複数あるテーマの一つである「楓の成長物語」を入れてくるようだ。この部分が先述の“楓の設定の中途半端さ”に繋がる訳だが、その辺は視聴者は上手く汲み取って、楓と夏目がツートップなのに、楓が成長する話に見せると言うのは、ちょっと調子が良過ぎるような気がする。
なんか、4年振りなのでいろいろ突っ込んでみました、って感じですね。未熟な医局長・小島の周りに、反発する本庄(佐々木蔵之介)と先生役の夏目と三つ巴で。また、脳死や臓器移植と言うテーマも、もやは医療ドラマでは珍しくありません。
本作の面白いところは、救命救急医がカッコよく患者を救い、医師と救われた患者や家族が“お互いへの思い”を共有する医師と患者の救命ならではの一期一会の絆だと思います。楓が言い訳を話すカットより、ビシバシと治療するカットを見たいです。次回に期待します。
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