土曜プレミアム「ガリレオXX 内海薫最後の事件 -愚弄ぶ-」 (6/22) 感想
フジテレビ系の土曜プレミアム『ガリレオXX 内海薫最後の事件 -愚弄ぶ-』(公式 / 2013年6月22日放送)の『(ラテ欄)シリーズ出演者が豪華総登場の完全新作SP 「殺人犯移送の裏に隠された危険な罠と連続殺人!!」』の感想。
「ガリレオ」の面白さは、物理や数式だけじゃない!
物理も数式も湯川先生も活躍しないが、『ガリレオ』の面白さはそれだけじゃないと再認識した。確かに湯川(福山雅治)の物理や数式を操った謎解きも、本作の重要な醍醐味だ。
しかし、『第2シリーズ (第10章)の感想』でも書いた“『ガリレオ』にはちゃんと魅(見)せるべきものがあるはず!”の一つに、今回のような人間同士の殺伐とした心による犯罪の恐ろしさや切なさがあるのだ。その点でも、本作は十分に『ガリレオ』の“スピンオフ”として、十分に楽しめた。
シリーズ初の池上純哉氏の完全オリジナル脚本が良かった!
本編の『第2シリーズ』は、トリックが『トリック』並みで物理など関係ないとか、美砂(吉高由里子)の人物設定に難があるとか話題になっている。で、本作の脚本は、シリーズ初の池上純哉氏で且つ完全オリジナル。で、本作はどうだったかと言えば…
物理とは関係ないものの、薫(柴咲コウ)の相棒・当摩のキャラクターも良かった。美砂同様に現代の若者なのだが、口先だけでモノを言わず、礼儀正しいし、仕事もきちんと自分でできる、とまあ先輩と言うかオジサンにウケる設定なのだ。彼を演じた柳楽優弥さんもスッキリしてちょっとワイルドで存在感もあって良かった。
更に過去のレギュラー出演者同士の絡みも自然だし、何より30歳を過ぎて会社で邪魔者扱いされる薫と、男社会で生き残るために信念を曲げた署長(余貴美子)との対比も上手く出来ていて、それだからこそ『最後の事件』らしい薫の本気度がきちんと描かれたと思う。
シリーズの常連脚本家でなくても、魅せるべきものがわかっていれば、十分にシリーズ中の1作品として楽しめるものが出来ると言うのが再確認できた気がします。他の作品の共同執筆の皆さんにも、お願いしたいです。
さて、週明けの『聖女の救済<後編>』と劇場版『真夏の方程式』の脚本はいつもの福田靖氏。お手並み拝見ってことですね。
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【第2シリーズのこれまでの感想】
第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章 第7章 第8章 第9章 第10章
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