幽かな彼女 (第11話 最終回・6/18) 感想
フジテレビ系ドラマ『幽かな彼女』(公式)の最終回『さよなら、先生』の感想。
最終回の学園パートは、思ったより普通で…
まずは、最終回の学園パート。強い権力への子供の抵抗として、先週からの生徒の立てこもりが、どんな風に描かれるのか期待したのだが、その辺は“教師も親も子供のことは意外と知らない”と、教師と親たちの見慣れた学園ドラマ風に型通りにくくってあっさり気味に終了。
ただ、拡大無しの最終回として幽霊パートとの時間配分を考えれば、大団円的なエンディングも悪くなかったと思う。
最終回の幽霊パートは、意外なアイデアで巻き返した…
一方で最終回の幽霊パート。むしろ立てこもり自体は、神山暁(香取慎吾)を一度幽体離脱させて、アカネ(杏)との恋バナを進めるための脚本上の道具だったのは残念でもあり、上手く考えたなとも思う。まっ、あとは好みの問題だと思う…
今どきの真面目な学園ドラマとして秀逸
最後に総括気味に。教育に終わりはないって感じで、続編も作れそうな幅のある最終回の仕上がりは良かったと思う。
特に、学園パートの“トラウマを抱え生徒に深入りをせず物静かで事なかれ主義”と言う神山先生の設定が良かった。なぜなら“社会に深入りをせず物静かで事なかれ主義”と言う生徒と同じ価値観と目線での教育論は意外に新鮮だし、今どきの風潮を上手に反映した大真面目な学園ドラマとして成功したと思う。
幽霊パートそのものの“幽かな存在感”が…
問題は幽霊パート。確かにアカネの存在が神山の判断や行動に影響を与えていたのは間違いない。しかし、脚本上でアカネが幽霊である必然性は明らかに乏しかった。但し幽霊と言う設定は面白い。だからこそ、私はもっと積極的に活かすべきだったと思う。
ただ、ちょこっと幽霊が出てきて笑いを添えたり、シュールさを醸し出したりしてこそ本作らしいと考える人もいるだろう。ここで地縛霊と浮遊霊の違いを論じるのもおかしいが、ならば最初から浮遊霊にしてツートップでドラマを仕立てても良かったかもしれない…
いろいろ書きましたが、今期では面白い部類の作品でした。
それだけに、タイトルの通りアカネがもっと前面に出てきていたら、より斬新で楽しくて、でも真面目な学園ドラマとして仕上がったかもしれないと想像してしまいます。
ただ、卒業式も無かったですし、続編なりスペシャルがあったら観てみたいと思います。
そして最後に、“フツーの男性”を演じるアニメチックなキャラを装わない香取慎吾さんの存在感も良かったです。
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