ドラマスペシャル「DOCTORS 最強の名医」 (6/1) 感想
テレビ朝日系のドラマスペシャル『DOCTORS 最強の名医』(公式 / 2013年6月1日放送)の『(ラテ欄)夜復活!!患者のためなら手段を選ばないスーパードクターが帰ってきた!!余命180日大学病院が見捨てた患者…史上最強の敵登場で病院崩壊の危機!!』の感想。
主人公だけを無駄にまつり上げない作品づくりが良い!
前半は主人公・相良浩介(沢村一樹)がかなり進行役に徹してキャラが埋没気味だったが、その分相楽の良き?相棒の森山卓(高嶋政伸)と天敵・仙石教授(柴俊夫)が大活躍。
しかし、前振りが終わった1時間辺りからがらっと変わる。がん患者の雪村絵里子(奥貫薫)の治療と看護師の宮部佐知(比嘉愛未)の人生観を上手く絡めた話と、仙石教授と松田教授(小日向文世)とのドロドロな学部長選に森山の土下座ネタを絡めた話。この両方をうまく並行に描きつつ相楽が大活躍と良いバランスだ。
良質な時代劇を観たような…
前半で強者にいたぶられる弱者を描き、後半で弱者が主人公に動かされ一致団結して問題解決。まるで良質な時代劇を観終えたような印象だ。無意味な引き伸ばしも、特定の俳優やゲストに頼らない企画や演出は好感が持てる。7月からの第2シリーズにも大きな期待をしたい。
無音の使い方も悪くない…
森山が患者を追い出せとごねるシーンで、堂上たまき医院長(野際陽子)が「それはできません。私たちドクターは患者さんの命を助けることが仕事です」と言うが、ここにBGMが一切入らない。
その後はまたBGMが入りまくって、雪村が患者へ「ご家族が羨ましいです」と言う病室のシーンでも一切BGMが入らない。前者は森山の、後者は雪村の心の決意を描いたシーンで、BGMに頼らず芝居だけでキッチリ見せる演出は、最近では珍しいと思うし、心に残ったシーンだった…
珍しいシーンも効果的だった…
珍しいと言えば、学部長選挙で三人の医師たちの投票シーンが描かれたこと。この手のシーンは省略しがちだが、三人の緊張した選択がよく表現されていたし、それがあったからこそのちの開票シーンではハラハラドキドキと楽しさを交えた医師たちの苦渋の決断を上手く魅せたと思う。なかなか脚本も演出も工夫されていて面白かった。
中盤で他局のドラマ『ラストホープ』で古牧医師を演じた小日向さんに相楽が「ホープ」を連呼するのも面白かったし、新学部長になった松田教授のキャラクターも興味が湧きますね。
やはり医療ドラマなのに無駄に緊張感を煽ったり無理に格調高くせず、適度な軽妙さと真剣さが本作の魅力ですね。7月からが楽しみです。
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【これまでの感想 / 第1シリーズ】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 最終回
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