映画「ヒッチコック」 感想と採点
映画『ヒッチコック』(公式)を昨日、劇場鑑賞。
採点は、★★★☆☆(5点満点で3点)。100点満点なら70点にします。
ざっくりストーリー
1959年、映画『北北西に進路を取れ』が大ヒットしたアルフレッド・ヒッチコック(アンソニー・ホプキンス)は、記者たちに「もう歳だから引退では?」と質問されたが、本人は引退する気など全く無かった。
そして、新作『サイコ』の製作に挑む。しかし、当時の映画としては斬新かつ奇抜過ぎたために、資金繰りや配給など数々の困難に見舞われる。更に彼の公私共に最良のパートナーである妻アルマ(ヘレン・ミレン)との関係も揺らぎ始める…
核心には触れませんが、ネタバレが含まれますので、ご理解の上、“続きを読む”よりお進み下さいませ。
映画製作を舞台にした巨匠と妻の愛の物語!
私は“ヒッチコック”のファンだから、本作には期待度も高いし贔屓目もある。それを考えて敢えて本作を簡単に表現するなら、「名作映画の製作秘話を舞台にした巨匠と妻の愛の物語」と言えるだろう。ただ、その映画が『サイコ』で巨匠が“ヒッチコック”だから、普通の熟年夫婦の物語と簡単に片付けられない…
映画「サイコ」がカラーで観られる!
私が本作で興味深かったのが、再現され創られた二つの舞台。一つはヒッチコックとアルマの家。巨匠がどう言う私生活を過ごし作品を生んでいったのか、オフィスを含め詳細に作り込まれて表現されている。もう一つが『サイコ』の撮影現場。当時極秘で製作されたためあまり資料もないし、何より本来モノクロ作品の名作がカラーで観られるのだ。
「サイコ」を観ていなくても楽しめる!
本作は『サイコ』の鑑賞の有無でそれぞれ違った楽しみ方が出来ると思う。観ていれば最高のメイキング映像になるだろう。また観たことが無くても映画が好きなら映画製作の裏側も覗けるし、互いを補完し合う夫婦愛に感動できる。そして何よりきっと『サイコ』はもちろん他の作品(特に『北北西に進路を取れ』と『鳥』)を観たくなると思う。その意味では誰もが楽しめるエンターテインメント作品になっている…
サスペンスの神様と呼ばれる巨匠・ヒッチコックのコンプレックスや苦悩、自身も脚本家で編集者であり夫の良きアドバイザーでもある巨匠の妻としての苦労や苛立ち、そして互いに支え合う夫婦の物語。
エロやグロいシーンも無いのでご安心を。
なお、私が好きなヒッチコック作品は『裏窓』『サイコ』『めまい』『鳥』です。特に『裏窓』の設定の斬新さや美術の創意工夫による奇抜な撮影技法は必見です。
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