サキ (第11話 最終回・3/19) 感想
フジテレビ系ドラマ『サキ』(公式)の最終回『ついに今夜完結!明かされる復讐の真相と、悪女の最後』の感想。
動機がドミノ倒し的なら、全体もドミノ倒しに…
復讐の動機が救急車の進路妨害と言う“邪魔したから死んだ”と言う“あれが起きたから次はこうなる”と言うドミノ倒し的なものなら、もっと脚本も演出も被害者たちの不遇なり不運を、“偶然で無く、サキが復讐した”と明確に描くべきだったと思う。最終回で辻褄合わせされても…
だから復讐劇として観ると、サキ(仲間由紀恵)が復讐しているように見え難かったし、サイコ犯による心理劇として観ると、サキの狂気具合が物足りない。結果的に当初からのサキのミステリアスな雰囲気づくりだけで2か月以上引っ張り、最終回の説明(辻褄合わせ)で終わったのが残念だし、作り手の間違いだったように思う…
「美しい隣人」に繋げたいのはわかるが…
『美しい隣人(2011)』で池で溺死したマイヤー沙希の息子・隼人の名前を、サキの弟・隼人(三浦翔平)に繋げたいのはわかったが、前述の通りサキがサイコ犯でないなら、この程度の繋がりなら無くても良いかな。それよりもサキは、伝説的なヒロイン化するよりも、狂気的に復讐をしてステーキをむさぼり食うような単純な結末の方が私は良かった…
結局、主人公はサイコパスと言うより、ただの筋違いの可哀想できれいなお姉さんで終わってしまいました。前回の期待通りに期待ハズレの最終回でした。最終回で辻褄合わせをすれば良いと言うものではないと思います…
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