相棒 season11 (第10話・12/19) 感想
テレビ朝日系ドラマ『相棒 season11』(公式)の第10話『猛き祈り(前編)』の感想。
どうやら期待し過ぎたようだ…
前回の感想で、思い切って新加入の主役の一人を記憶喪失にし、登場人物全員で捜査をすると言う、如何にも長寿連続ドラマらしい余裕の展開に「さすが相棒」と称賛した。そのために今回への期待のハードルが高くなって…
このオチで前後編か?
ところが、後編は期待し過ぎたのが原因か、どこもかしこも中途半端でどう感想を書いてよいのやら。何せ私が唯一共感できる正義感が、冒頭の内村(片桐竜次)刑事部長への中園(小野了)参事官の怒りくらいでは困る…
名優・山本學を招いて、二週跨ぎのロケ三昧の割に残念な…
真面目で一本筋の通った頑固の中に優しさを秘めた役は名優・山本學の見せ所だ。胸の奥に何かを秘めてる生方をきっちり演じていたと思う。なのに、お話の方は何の捻りも無く、お楽しみの右京(水谷豊)の謎解きも事件解決もオカルトに包まれて終わってしまった。
結局、享(成宮寛貴)が襲われ、記憶を無くして元に戻っただけ。ロケ三昧で広々した画は良かったが、お話は適度に締まってもらいたかった…
相棒らしさ…
「即身仏」のアイデアは面白いと思うが、仏教の中でもかなり過酷な修行である「即身仏」と言うネタのわりに、『まろく庵』の人たち(全員前科者?)の信仰心はもとより、なぜ集団生活しているのかも十分に描かなぬまま。
その上、幽霊(仏様?)まで登場させて、自殺ほう助や暴行にはお咎めなしとは、“相棒らしい”とは言いにくい。右京さんが幽霊好きなのは存じているが…
やはり『まろく庵』の人たちの背景描写が足らなかったと思います。何らかのやましい過去を庵主に救われた恩で、庵主の即身仏(自殺)を成就させたいと強く願うのはまあ良しとして。でも、ほぼ全員で享に殺しかねない程の暴力を振るった時点で、あの人たちは救われていないし、あれでは小さなオカルト集団と同じになってしまう…
ならば、庵主も即身仏になる前に、まだやることがあったような。確かに誰かに迷惑をかけている(享に暴行しているが)訳ではないかもしれませんが、これは刑事ドラマ、それも『相棒』だからこそ、善悪の部分はキッチリ描いて欲しかったです。元旦スペシャルは期待度を下げておこうと思います。
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話
FLIX (フリックス) 2012年 12月号 [雑誌] ★COVER★水谷豊&成宮寛貴
相棒season11 オリジナルサウンドトラック (初回生産限定) (2枚組ALBUM)
杉下右京の冒険 [単行本] 碇 卯人 (著)
相棒 season 10 ブルーレイBOX (6枚組) [Blu-ray]
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