相棒 season11 (第6話・11/21) 感想
テレビ朝日系ドラマ『相棒 season11』(公式)の第6話『交番巡査・甲斐享』の感想。
今回のようにタイプが違う二人が描かれてこそ「相棒」だ!
脚本は徳永富彦氏で、今回も彼らしい事件はベタだけど、相棒ファンが観たい作品を書く人。で、今回はまさにそんな一本。事件の部分は置いておいて、今回注目したいのが「相棒」の描き方だ。
season11になり早6話だが、他人同士がくっついた「相棒」なのに、最初からしっくりコンビネーション・プレイが出来てして、相棒ファンとしては、もう少し対立しつつコンビが完成してく様を観たかったから物足りない状態…
それが、上手い具合に6年前の巡査・享(成宮寛貴)を登場させ、享の過去も描きつつ、個人的関係や私的感情で行動が左右する情熱家な享 VS 常に冷静沈着な右京(水谷豊)が、しっかり描かれたのが良かった。
一方、事件の描き方は少々雑で…
しかし、事件の部分は雑と言うか大雑把な感じ。良かったのは、最後に怒りをチェスにぶつける享くらい。情報は後出しジャンケンだし、トリックも共犯の共犯とかかなり強引過ぎる。
まっ、享が「信じて力になっていた→裏切られた→落ち込む」の流れと、特に“落ち込む享”を強く描くために複雑に捻ったのだろうが、もう少し不自然さを感じなければ良かったと思う…
さて、演出はちょっと違和感あり…
今回最も気になったのが演出。全体の演技指導(台詞回し)が舞台調だったのも気になるが、特にフレーム内での男たちの立ち位置。例えば、事件現場で享と奥山(賀集利樹)が最初に合う場面での顔の近さ。
また、宮が丘病院の屋上の看板の位置もエレベーターホールの車イスも美術的に不自然だが、その病院の屋上での男三人の構図に不安定なバランスのカットが数回あった。
まっ、あれだけの台詞量だと撮影時間が長くなって、影の位置やら大変だったと思うが。ならば、無理に屋上にする必要性も無かったような…
いろいろ書きましたが、今回のような右京と尊の違いを上手く魅せるような回を重ねてくれると嬉しいです。例えば、今回で凹んだ享がこれをステップにして成長するようなエピソードとか。
やはり『相棒』は、最初から意気投合して事件を解決するだけでは物足りないからです。次週に期待します。
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