映画「ハンガー・ゲーム(字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレあります
映画『ハンガー・ゲーム(字幕版)』(公式)を先日、劇場鑑賞。
採点は、★★★☆☆(5点満点で3点)。100点満点なら50点にします。
ざっくりストーリー
一部の大金持ちに支配された未来のアメリカの都市キャピトル。ここでは『ハンガー・ゲーム』と名付けられた“ゲーム”が大流行している。過去に支配者たちに反乱を起こした12の各地区から、12歳から18歳の男女を選出し、最後の一人になるまで森の中で殺し合いをさせ、生き残った一人の勝者だけが巨額の賞金を貰える。
第12地区のカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、幼い妹の身代わりにゲームへの参加を志願する。家族を養うための狩猟で鍛え上がられた弓矢の技術と、持ち前の鋭い勘を武器に、同じ地区の男ピータ(ジョシュ・ハッチャーソン
と戦いに挑んでいく…
“あの映画”みたいなサバイバル・ゲームだと思うと…
一言で言うと、「全体の構成と上映時間が違ったら、もっと面白かったろうに残念」って感じ。何せ肝心のゲームが始まるまでの環境設定説明と主人公周辺の状況説明が長過ぎる。で、ゲームが始まるとゲーム自体は意外とあっさりとトントンと進むし、参加者の描写が中途半端だからのめり込めない。
また、タイトルや予告編から、ゲーム世代が好きそうな“あの映画”みたいなサバイバル・ゲームだと思う人が多いはず。しかし、殺りくや殺し合いを期待すると大後悔をすることになるから要注意。私は違った捉え方をしたから、辛うじて★3つなのだ…
「意見には個人差があるから」と寛大なお心の方のみ、採点理由も含めて、詳細はネタバレが含まれますので、ご理解の上、“続きを読む”よりお進み下さいませ。
全体の描写力が乏しいから…
全体の3/4位までは★1つだった。しかし、最後の30分位で、私には「人間の本質的なテーマがあるのでは?」と思えてきたのだ。
私を含めて多くの人が自分たちは自分の自由な意思で生きていると信じているが、実は何者かによって支配され意識操作されているかもしれない不安。自分だけはまともだと思っていても、本当は既に異常な環境下にいて麻痺しているかもしれない恐怖。衆禺の哀れさとでも言おうか。
ただ、残念な事に全体の描写力が乏しいから、「そう見えなくもない」と言う程度でしかないのは確か。だから「さぞ面白かったように」なのだ。
良くも悪くもジェニファー・ローレンス劇場…
良くも悪くも最初から最後まで「ジェニファー・ローレンス劇場」。きっとアメリカでは、この手の反骨精神満々のヒロインが時には勇敢に闘い、時には乙女チックに恋愛モードに都合良く切り替わるのが好まれそうだ。
しかし、私には主人公カットニスに感情移入しにくかった。どう見ても主人公が生き残るのは明白なのだから、せめて自ら生き残るために殺していく相手との関係性をもう少し描写してくれないと、サバイバルの無いサバイバル映画で終わってしまう。事実、そう感じた人も多いと思う。やはりテーマの絞り込みなり、方向性の一本化が必要だったと思う。
観る人によって、だいぶ感想が違うと思います。その原因はタイトルや予告編によるミスリード。ですから、期待する要素次第だと思います。
私は、ジェニファー・ローレンス演じる弓矢を射って戦うヒロインの大活躍と、何となく先が読める緩めのサバイバル・ゲームだと想像したので、被害は少なくて済みました。いずれにせよ、スカッとしたいと言う気分で観ない方が良いと思います。
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