映画「白雪姫と鏡の女王」 感想と採点 ※ネタバレあります
映画『白雪姫と鏡の女王』(公式)を先日、劇場鑑賞。
採点は、★★★☆☆(5点満点で3点)。100点満点なら60点にします。
ざっくりストーリー
幼い頃に国王である父を亡くし、贅沢が大好きでわがままな継母の女王(ジュリア・ロバーツ)に城に閉じ込めらて育った白雪姫(リリー・コリンズ)。
ある日、白雪姫は他国の金持ちでハンサムな王子(アーミー・ハマー)と出会い恋に落ちる。そこで、王子と結婚して愛も富も手に入れようと企む女王は白雪姫の殺害を命ずるも、白雪姫は逃げ切った森で七人の小人と出会う。
そして、小人たちのギャング団から武術や知恵を授かり、母国と愛する王子と取り戻すために女王に挑む…
総天然色の飛び出す絵本風な大人向けコメディ童話!
場面転換の度に、まるで子供の頃に読んだ飛び出す絵本をめくるような、(良い意味で)ちょっとチープで平面的な立体感(3D映画で無いから飛び出さい)のSFXの世界観の中で、『白雪姫』が超新解釈の大人向けのコメディ童話として描かれて、予想を裏切った面白さ。
ただ、メリハリと言うより、視覚的にも物語的にも面白い部分とそうでない部分が結構ハッキリしていて、その辺が退屈なのが残念。
「意見には個人差があるから」と寛大なお心の方のみ、採点理由も含めて、詳細はネタバレが含まれますので、ご理解の上、“続きを読む”よりお進み下さいませ。
本作が遺作となった石岡瑛子氏が手掛けた衣装が素晴らしい!
実はこの類のコメディ映画はノーマークだが、偶然、8月中旬に『シネマイクスピアリ』前の『スタジオ・イクスピアリ』に展示(プレスリリース:PDF)してあった鏡の女王の「ピートドレス」と白雪姫の「花柄ドレス」の実物を観て、すごく感動してしまった。
石岡瑛子氏と言えば私は衣装デザインより、マイルス・デイビスのCD『TUTU』のジャケットデザインに衝撃を受けて以来の注目するデザイナーだった。だったとは、惜しくも本作が遺作となってしまった。石岡氏の素晴らしいアートワークを観るだけでも価値がある。
王宮はマハラジャ、
鑑賞前に意識しておくとより楽しめる情報が、ターセム・シン監督がインド出身であることだ。そうなると話は速い。物語の辻褄よりも、日本人とは少し違う善悪などの価値観の違いも面白いし、総天然色なゴージャスな世界観やもちろん何故かダンスもある。
王宮はマハラジャで、そこで繰り広げられるゴージャスなラブコメと思えば、もっと気軽に楽しめると思う。
お馴染みの『白雪姫』とは違うので、お子様の初見は控えた方が良いと思います。でも、酸いも甘いも噛み分けた大人なら、心をニュートラルにして壮大な映像美とファンタジックでロマンチックな童話を楽しんで下さい。心にもやもやを抱えている人も、笑って一時忘れられますよ。
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