ビューティフルレイン (第12話 最終回・9/16) 感想
フジ系ドラマ『ビューティフルレイン』(公式)の最終回『私が全部おぼえているよ』の感想。
明るくスッキリまとまったと思う…
如何せん先週が、私が描くべきだと思った“圭介の病気の進行の自覚と、美雨の成長と、中村産業を巻き込んだ団結力の増強”が中途半端だったために、すべてのスケールが小さくご都合主義に見えてしまった最終回。でも、賛否あると思うが、若年性アルツハイマーを扱うドラマとしては、むしろ明るくスッキリまとまったように思う。
「美雨は、父ちゃんのことを忘れないから」
家族や身近な人にアルツハイマー患者がいるといないでは、ドラマの受け取り方に違いが出ると思う。周囲の人間は「いつ私のことを忘れてしまうのか?」「いつ自分が誰なのかわからなくなるのか?」と心配が絶えない。幼いながら美雨(芦田愛菜)もそう感じるのだろう。「美雨は、父ちゃんのことを忘れないから」は患者家族の代弁だと思う…
最初の数話の「お涙頂戴物語」の頃が勿体無い…
一方、今回の主人公・圭介(豊川悦司)は徐々に症状が進むのを、事件や事故を通して自覚させられる。圭介自身の病気の進行の恐怖を、本作は「まだらボケ」と言う初期のアルツハイマー病に診られる、症状の現れ方にむらがある状態で描いた。
しかし、当然その“むら”が“都合良く”見えてしまったのも確か。今となっては、最初の数話のただの「お涙頂戴物語」が勿体無い。もっと父と娘とその応援団に的を絞って描けば良かったのに、残念…
明るい希望を持てるエンディングで良かったと思います。もちろん若年性に限らずアルツハイマー病の患者や患者家族にとっても、フィクションだからこそ夢のあるエンディングでホッとしたと思います。
そして、最終回は、単純にすべての親が我が子に思う気持ちが、圭介のたくさんの台詞に込められたのも悪くなかったと思います。
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話
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