東野圭吾ミステリーズ (第6話・8/16) 感想
フジ系ドラマ『東野圭吾ミステリーズ』(公式)の第6話『シャレードがいっぱい』『(ラテ欄)謎の血文字Aの秘密!殺された元カレと消えた遺言状の謎』の感想。なお、原作の東野圭吾氏の小説は未読。
なお、本作を面白いと思った方や出演者のファンの皆さんは読むと不愉快になりますから、読まない方が良いです。
期待通りの石井克人演出作品…
放送前から石井克人氏の演出だけは本シリーズに合わないと思っていたため、何の期待も無かったが。石井監督作品の映画『スマグラー おまえの未来を運べ(2011)』が、映画志向の強い豪華な俳優陣を集めただけの、クライマックスのために俳優たちの名演技を無視した引き伸ばしと、意味不明な演出の連続の作品だったからだ。ある意味期待通りの作品と言えるが…
小説ならではの「シャレード」の面白さ…
原作とは比較しない立場だが、本作は原作ありきだから想像してみる。書道家の青山弥生(長澤まさみ)が遺言状の文字の謎に気付くと言う短編ミステリーとしては面白かった。きっと原作は、小説だからこその漢字などの込めた「文字による“シャレード”」の面白さを狙った作品なのだろう。
因みに脚本用語での“シャレード”とは、小道具やそれを何気に使う動作で「別の何か」を表現すること。
恋愛要素を強めて恋愛ミステリー風に脚色…
きっと原作が短編過ぎたのかもしれない。文字に頼ったお話が映像では表現しづらいと判断したのかもしれない。そこで、演出脚本の石井氏が恋愛要素を強めて恋愛ミステリー風に脚色(改変)したのだろうが、そもそもミステリーを期待する視聴者が多い本シリーズにはそぐわないと思う…
昨日『「東野圭吾ミステリーズ」に原作者もお怒りのようで…』と言う記事を書きました。今回を原作者がどう見たかわかりませんが、私はもっとミステリーを観たいです。だからもっとミステリーを魅せらる脚本家と演出家の登場をお願いしたい。
でもって、来週の脚本家は生田斗真さん主演の映画『源氏物語 千年の謎(2011)』担当の川崎いづみ氏、演出は仲間由紀恵さんと西島秀俊さん主演の映画『大奥(2006)』の林徹監督。期待しないでおこうっと。
犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫) [文庫] 東野 圭吾 (著)
あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12) [文庫] 東野 圭吾 (著)
怪しい人びと (光文社文庫) [文庫] 東野 圭吾 (著)
スマグラー おまえの未来を運べ スタンダード・エディション [DVD] 妻夫木聡 (出演), 永瀬正敏 (出演), 石井克人 (監督)
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