トッカン 特別国税徴収官 (第2話・7/11) 感想
日テレ系ドラマ『トッカン 特別国税徴収官』(公式)の第2話『思い出の差し押さえはやめて!隠し財産は私が暴きます!』の感想。なお、原作の高殿円氏の小説『トッカン 特別国税徴収官』は未読。
なお、本作を面白いと思った方や出演者のファンの皆さんは読むと不愉快になりますから、読まない方が良いです。
初回よりは楽しめた…
延長分の引き伸ばしが無くなり、登場人物の設定が解っているだけに、初回よりは楽しめたのだが…
主人公・鈴宮(井上真央)はキメ台詞(もどき)を言う時まで終始オドオド。上司の鏡(北村有起哉)との関係も、ほぼ二人は単独行動して、最後にちょこっと合流してエンディングって感じで物足りない。
シリアス要素が薄まったのは歓迎するが、その分全体的に万遍無く散りばめられたコメディ要素が笑えないからテンポも良くならず、些か中途半端過ぎると思う。せめて痛快であれば救われるのに…
鈴宮の人物設定…
鈴宮がもう少し気丈で芯がある設定なら、税金滞納者への言葉も意味を持つと思うのだが、今週もオドオドしているだけの印象だ。私は、織田裕二さん主演ドラマ『外交官 黒田康作(2011)』で柴咲コウさんが演じた大垣利香子を思い出す。上司役が岩松了さんってのも偶然に共通している。
両番組を比較しても意味は無いが、いつも自信無さげにまごつく利香子は捜査協力する刑事と言う脇役だったが、バリバリのワンマン外交官・黒田との相性は悪くなかった。
本作も“トッカンと補佐”と似たような関係なのに、どうも関係性がはっきりしない。それは各話の冒頭での二人の接点の描写が曖昧で、補佐をしているようにも見えないし、何となくエンディングだけ意思疎通しているように感じてしまうからではないだろうか。もっと鏡の存在によって鈴宮が成長していく様子が見えても良いと思う…
先週も書きましたが、今週も演出家は映像に凝っているようです。でも、いくら映画風画質で撮影しても、サイズもカット割りも平凡で、ちょっとリアルな再現ドラマにしか見えません。そして、物語に合って無いと思います。
何事にも拘るプロ意識はとても重要です。しかし、目的に合わせた最適な道具を選ぶと言うのもプロ意識として大切ではないでしょうか。
本作の演出・水田伸生氏がメガホンをとった今年11/23公開の井上真央さん主演映画『綱引いちゃった!』(公式)の撮影つながり(映画は昨年12/7にクランクアップ済み)で映画風にしてるのでしょうか。
それが理由なら、すぐに止めて頂けるともっと素直に楽しめると思うんです。
【これまでの感想】
第1話
トッカン―特別国税徴収官― (ハヤカワ文庫JA) [文庫] 高殿 円 (著)
トッカン 1 特別国税徴収官 (マーガレットコミックス) [コミック] 姫神 ヒロ (著), 高殿 円 (原著)
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ナサケの女 ~国税局査察官~ [DVD]
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