映画「崖っぷちの男」 感想と採点 ※ネタバレあります
映画『崖っぷちの男』(公式)を初日に劇場鑑賞。
採点は、★★★☆☆(5点満点で3点)。100点満点なら55点にします。
ざっくりストーリー
ニューヨークの高級ホテルの21階から自殺を図ろうとする男。彼は元ニューヨーク市警の警官ニック(サム・ワーシントン)で、30億円のダイヤモンド横領犯として投獄されていたが脱走し、投身自殺をしようとしているのだ。
次第に集まる野次馬たちが見守る中、ニックは最近失態をやらかした女刑事リディア(エリザベス・バンクス)を交渉人に指名する。ニックは手柄を上げたいリディアを巧みに利用し、野次馬の関心を惹きつけ、現場の空気を支配していく。ニックの本当の狙いとは…
期待も事前情報も最小限なら、何とか結末まで運んでくれる!
お話は直球で結末もほぼ予想通り。あちこちどこかで観たような古さも漂うから、過大な期待をせず、事前情報も最小限に留めて、劇場に足を運ぶのをお勧めする。
そうすれば、「崖っぷち」の割に無表情でどこかひょうひょうとした主人公と、やや荒っぽいが丁寧な描写の脚本と演出が、何とか結末まであなたを運んでくれる。と言っても「やっぱり…」と言うエンディングなのだが、つまらない訳ではないから、これから観る人のために詳細には触れないでおく…
「意見には個人差があるから」と寛大なお心の方のみ、採点理由も含めて、詳細はネタバレが含まれますので、ご理解の上、“続きを読む”よりお進み下さいませ。
2階のベランダでも足がすくむ私が怖くない「崖っぷち」感…
私は2階のベランダでも足がすくむ程の高所恐怖症だから、今公開中の『アメイジング・スパイダーマン』すら観に行っていないのだが、その私が本作で一度も高所の恐怖感を味わうことは無かった。これが本作の評価を下げた理由の一つ。
『60メートルの壁面で5時間撮影 サム・ワーシントン 映画「崖っぷちの男」- MSN産経ニュース』(リンク)にあるように、サム・ワーシントンも高所恐怖症を押しての体当たり演技だったようだが、その恐怖感や緊張感やビビり感は、彼の演技からも映像からもあまり伝わってこない。主人公は場所だけでなく人生そのものが崖っぷちなのに。
少々腰抜けの弟の一挙手一投足にハラハラするはずなのに、冷や汗一つかかず、どこか他人事でさえいるように見えてしまう。人間、ぐるっと回ると正反対の行動をとると好意的に解釈すれば良い訳だが…
B級映画らしさを楽しむ映画…
物語は、「人生も居場所も崖っぷち」と言う着想を基礎に、あれこれエピソードを加えたらこうなりましたって感じで、突っ込み所が多い。しかし、話はごちゃごちゃせず、ちょっとホロリと出来ると言う後味の良さは悪くない。
全体的に少々粗削りではあるものの、適度にお色気もあって、B級映画らしい気軽に楽しめる面白さを楽しむのが一番だと思う。
また、長編初監督となるアスガー・レス監督の次回作も観てみたくなった。サム・ワーシントンは『アバター』以降どうもパッとしない作品ばかり。本人の演技力なのか作品自体の問題なのか…
私はもっとハラハラドキドキ系を期待したので物足りなかったです。冒頭の滑り出しはワクワク期待させますが、中盤が文字通りの中だるみ、最後は予想通りって感じで過大な期待は禁物です。でも、スッキリ&ホロリの後味の良さは悪くないです。
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