トッカン 特別国税徴収官 (第1話・7/4) 感想
日テレ系ドラマ『トッカン 特別国税徴収官』(公式)の第1話『わたしの仕事は嫌われている…気弱な徴収官ぐ~子が毒舌上司ハスキーに振り回され税金滞納者たちと対決』の感想。なお、原作の高殿円氏の小説『トッカン 特別国税徴収官』は未読。
なお、本作を面白いと思った方や出演者のファンの皆さんは読むと不愉快になりますから、読まない方が良いです。
コミカルでホロリなドラマと思ったら、意外とシリアス…
私の勝手な思いだが、役人への風当たりの強い今の時代のお役人ドラマだからこそ、もっとコミカルでホロリと出来るドラマにするべきだと思うのだが、意外とシリアスで驚いた。
私は、もう少し主人公を友だちになれそうな共感できる人物像にするか、鏡雅愛(北村有起哉)との対比をもっと上手く描けば良いと思う。今のキャラでは局面毎に破たんし成長しても、応援も感情移入もしにくいと思う。回を重ねれば慣れてくるのだろうか?
もし、こんな内容だったら…
思ったことを口にせず言訳ばかりのトッカン付きの女・鈴宮と、自己チューでビシバシ徴収する行動派のトッカン・鏡。鏡に「何でも取れる所から取るために毎日プラスチック会社に行け」と命令され、「こんなに困ってる夫婦をこれ以上懲らしめてどうする」と逆らう鈴宮。しかし、言われるままに毎日工場に行く。そんなある日、偶然夫婦の自殺未遂を見つける。そこで初めて鏡が「毎日工場へ行け」と言った意味を理解する鈴宮。
腕時計で気づくより、この方が鈴宮と鏡の対比も出来るし、今の鈴宮のキャラも理解できるし、応援もできると思う。何より鏡の存在感や必然性が生まれてくるし。と言っても税金滞納者を何となくうやむやにしたまま終わらせるのは好きになれない…
映画みたいな作風は良かったか…
まずドラマ全体が映画っぽいと思った視聴者が多かったと思う。想像だが、まず最近NHKの大河などでも採用されている30P(プログレッシブ)カメラで撮影(ちょっとカクカクしたような印象になる)され、照明はローキー(全体的に濃度が濃く、暗い部分の階調を失わせ、少ない明るい部分を強調する)傾向、キャメラワークも激しくなく(カクカクするから激しく出来ないのだが)、編集も淡々とした印象で、今風のテレビドラマとの差別化を狙ったのだろうか。
しかし、主人公が、「夢や目標の実現より、安定が欲しい」と言う如何にも今風の若い女性の象徴的なキャラだから、作風も今風の方が合うと思うのだが、敢えて逆効果を狙った可能性もある…
今回は演出が気になりました。台詞が聴き辛い程ほど小音量だと思えば急に大音量になったり、鈴宮がバッグを外してから照夫(泉谷しげる)を止めるまでのスローとCM跨ぎは必要だったのか、今一つ演出意図に共感できませんでした。でも、来週も観てみようと思います。
本作のようなドラマって好き嫌いが分かれるでしょうね。私はこのNHKの連ドラみたいなノリ(何と言ったらよいのやら)がちょっとダメなので、余計に演出のような表に見える部分が気になってしまうんです。逆に言えば、このノリが好きな人は楽しめたでしょうね。
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