ビューティフルレイン (第1話・7/1) 感想
フジ系ドラマ『ビューティフルレイン』(公式)の第1話『最近、父ちゃんは忘れものが多い…』の感想。
お灸が効き過ぎたのか?
何の事前情報も無く観た。「明日からまた仕事や学校を頑張ろう」がキャッチコピーのドラマチック・サンデー枠に、若年性アルツハイマーになった45歳のお父さんを小学二年生の娘が支える親子の純愛物語とは、随分思い切ったものだ。
前々作の打切りのお灸が効き過ぎたのか、企画、脚本、演出の何れもが「不良品を出さない」「品質管理」「安全第一」最優先って感じで、これじゃまるで工場のスローガン。お話はベタだし、配役は脇役まで手厚い布陣だし、奇を衒ったり洒落た台詞も演出もほぼなし。
このドラマを観て「月曜から頑張るぞ」と思う視聴者がどれだけいるのかわからないが、日々の厳しい現実の中で生きている人が多いのだから、もっと明るい作品にしても良かったと思う…
安っぽいが、落としどころが上手い企画…
しかし、何より最終的に「死」に行き着かない(だろう)点が企画の上手さ。介護や看護を前向きに捉える志向は悪くない。圭介(豊川悦司)と美雨(芦田愛菜)の親子が周囲と交流があり孤立してない点は、流石にお灸の効果だろう。
こうなると怖いのが“マンネリ化”。毎回愛菜ちゃんのお涙頂戴はお約束で外せないにしても、お話がベタだけに全体が妙に古臭く感じてしまったり、あざとさが目立つ可能性もある。また、工場で物が落ちるシーン等の演出の雑さも気になった。
そして全体のテンポの悪さ。倍速再生でも遅く感じるテンポ。初回は30分延長の悪影響だろうが、これから蒸し暑い夏に向かって、もう少しダラダラ感を除去してテンポアップした方が観易いのでは。工場なら「整理整頓」もお忘れなく。
何も知らずにただ「愛菜ちゃんだから最後まで観られるかな?」と思っていたのですが、意外と滑り出しが良くて「行けそう!」となったのに、一気に若年性アルツハイマーが出てきて尻すぼみになりました。
CM以外では『南極大陸』ぶりに芦田愛菜ちゃんの演技を見ましたが、前から人気子役を演じる小学生って感じでしたっけ?私には「子役の演技風景」って感じで客観的になっちゃいました。こんなへそ曲がりは私くらいでしょうが。
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