映画「ネイビーシールズ」 感想と採点 ※ネタバレあります
映画『ネイビーシールズ』(公式)を昨日TOHOシネマズデーにて劇場鑑賞。
採点は、★★★☆☆(5点満点で3点)。100点満点なら55点にします。
ざっくりストーリー
ネイビーシールズとは、アメリカ海軍の特殊部隊で、あのアルカーイダの指導者ウサーマ・ビン・ラーディン容疑者の殺害作戦など米国の最高機密作戦に従事する。
最初のミッションは、拉致されたCIAの女性エージェントを救出すると言うもの。冷静沈着に救出作戦は成功するが、誘拐犯の電話から、イスラム系テロリストによる世界規模のテロ計画につながっていることが解った。
そんな中、大尉のロークは一人目の子供の妊娠を妻から知らされるが、国家、家族、仲間のために任務遂行の道を選ぶ…
隊員・兵器・作戦は本物、物語は架空と言う異色の戦争映画!
まず最初に言っておきたいのは、本作は、劇中に登場する隊員・兵器・作戦は基本的にすべて本物、物語(ミッション)はフィクションと言う、かなり異色な戦争映画だと言うこと。
とは言え、物語なんてあって無いようなもの。全体は過酷なミッションが次々と描かれるだけ。唯一大尉・ロークを始め一部の隊員の日常は描かれるが、「なぜ闘い、何を犠牲にし、何を守るのか?」と言った米軍PR映画のキャッチコピー程度の扱い。
どう見ても作り手のミッションは「観客に、世界最強の特殊部隊と共に、リアルな戦闘を体感せよ」って感じ。その意味では、ほぼ任務は完了したと言っていい。一風変わった映画だが、専門知識はそれ程必要無いから、怖いもの観たさで劇場に足を運ぶのも悪くない。
「意見には個人差があるから」と寛大なお心の方のみ、採点理由も含めて、詳細はネタバレが含まれますので、ご理解の上、“続きを読む”よりお進み下さいませ。
リアル映像を楽しめ!
ハリウッドの元スタントマンを経てドキュメンタリー映画などを手掛けてきたマイク・マッコイと、ミリタリー系ゲームのCMなどを手掛けてきたスコット・ウォーの二人の監督が拘りまくったリアル映像が見所の一つ。
例えば、戦争映画に有り勝ちな“如何にも昼間にフィルターかけて、三脚を立てて撮りました”的な美しい夜景シーンなんて皆無。隊員たちのヘルメットに着けたキャメラで闇だろうが水中だろうが、ぐいぐいと敵地に乗り込む臨場感を伝えて来る。
それに戦争映画にお約束の過剰な爆破や銃撃戦もない。何せ今時の戦争はハイテク兵器で高効率化第一なのだ。徹底的に本物志向に拘った映像の唯一の欠点は、終始揺れまくって薄暗いってこと。特に眩暈傾向のある人は注意されたい。
本物だけに困ることもある…
先述の通り、隊員も本物だ。従って主人公だって無名の兵士だ。日常生活や基地内のシーンはまだ大丈夫。しかし一度戦場に出てしまうと、みんなヘルメット被ってカモフラージュメイクだし、個々のキャラクターを演じている訳で無いから、時々「この人誰だけっけ?」となってしまう。
取り敢えず、指揮官のローク大尉と、ロークの親友でもある副官のデイヴ(上級准尉)だけは要チェック。この二人を抑えておけば、(僅かな)映画的なストーリー部分を楽しめるはず。
と偉そうに言った私も、実は戦闘シーンではどっちがどっちか見失う場面もあったのだが(苦笑)
鑑賞前は完全にミリタリーオタク向け作品かと思いきや、意外と「異色な戦争映画」の範疇に収まっていると思います。勿論、歴代の戦争映画の名作のようなカッコいい兵隊同士の友情や、美しい恋人との悲恋物語はありません。しかし、平和ボケの日本で本作を観る価値はあると思います。
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