ATARU (第11話 最終回・6/24) 感想
4/15からTBSで始まったドラマ『ATARU』(公式)の最終回『さらばチョコザイ!!そして母の死の真相』の感想。
なお、本作を面白いと思った方、出演者のファンの皆さんは読むと不愉快になりますから、読まない方が良いです。
最終回らしい最終回だった…
散々先送りしてきた舞子(栗山千明)の母の死の真相をチョコザイ(中居正広)が解決。チョコザイもちょっぴり成長して再びアメリカへ帰るが、続編&映画化をやる気満々。そんな感じだろうか。
第6話からチョコザイが外出もするし悠長に喋り出して出番は増えても、肝心の事件解決やらドラマ的な活躍が今一つだったのを考えると、サヴァン症候群らしさは薄まったものの、うまく着地させたと思う。
日本のドラマとして…
全話を振り返ると、第5話まではチョコザイは凄く扱いが難しい人間で能力を捜査に活かすには舞子と言う通訳が必要と言う雰囲気だった。お蔭でチョコザイの純粋な可愛さと謎めいた不思議さや怖さが加味され、障がいを扱った日本のドラマとして斬新ささえ感じた。
それが、第6話からチョコザイは可愛らしさと解り易さ重視に修正された。またチョコザイと二人三脚だった舞子は沢(北村一輝)との小ネタに忙しくなり、FBIからラリー(村上弘明)までやって来て、やたら主役の周辺の方が賑やかになり、主役埋没と言う有り勝ちな日本のドラマになってしまった。
完全に好みとしての期待ハズレだったこと二つ…
完全に好みの問題だが、残念、期待ハズレだった点が二つ。一つは、単純なサヴァン症候群の捜査官の事件解決物語が観られなたかったこと。そして、俳優・中居正広が演じるサヴァンの青年の活躍を楽しみたかった。FBIのくだりで主人公の背景を描き、もう一捻り一膨らませしたいのもわからないでもない。でも、これをやるとドラマとしての焦点がボケると思う…
もう一つは、小ネタ、笑い、無駄な登場人物たちが多過ぎたこと。脚本の櫻井武晴氏がどこまでネタを書き込んでいるのか知らないが、私には折角の集中力を削ぐ効果しか無かった。また、芸能事務所の捻じ込みやバーターらしき本編に無駄な登場人物も同様。最近のドラマらしいと言えばそれまでだが…
小ネタ満載の謎解きドラマは『TRICK』で満腹な私は、もっと違うものを観たかった、そんな感じです。それと、これまでの警察では解けない難事件を特殊能力の捜査官が解決するお話なので、事件や事故自体がやや強引で現実味が薄かったです。その辺を小ネタや笑いで中和したとも取れますが、私の肌には合いませんでした。
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第4話 第5話 第6話 第7話 第7話 第8話 第9話 第10話
日曜劇場 ATARU オリジナル・サウンドトラック
ATARU OFFICIAL BOOK (TOKYO NEWS MOOK 306号) [ムック]
アスペルガーの偉人たち [単行本] イアン ジェイムズ (著), 草薙ゆり (翻訳)
ATARU I (角川文庫) [文庫]
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