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映画「ハングリー・ラビット」 感想と採点 ※ネタバレあります

ハングリー・ラビット

映画『ハングリー・ラビット』公式)を本日劇場鑑賞。

採点は、★★★☆☆(5点満点で3点)。100点満点なら50点にします。

ざっくりストーリー

ニューオーリンズの高校教師・ウィル(ニコラス・ケイジ)は、チェロ奏者の妻・ローラ(ジャニュアリー・ジョーンズ)と幸せな結婚生活を送っていた。ある晩、帰宅途中のローラが何者かに襲われ重傷を負い、動揺しながら見つからない犯人に怒りを覚えていた。
そこへ謎の男・サイモン(ガイ・ピアース)が「奥さんを襲った男を代わりに殺してやろうか?」と持ちかけ、感情優先で同意してしまう。
半年後、ウィルはサイモンに代理殺人をするよう強要される。それを拒否したウィルは闇の組織に追い詰められ、ついに殺人の罪を着せられてしまう…

アイデアは面白い。それ以外が中途半端なのが残念過ぎる…

「あなたの愛する妻が何者かに襲撃され傷ついたら、あなたは犯人への復讐に“死”を選択しますか?」と言う問いを突き付けられた真面目だが少々ダメ高校教師の主人公が、どんどん闇の組織に追い詰められて、自分と妻を守るために正義感の強いヒーローになっていく…
(斬新ではないが)このアイデアは面白い。家族のためにと言うウィルの役柄もニコラス・ケイジにピッタリ。しかし、実際には脚本も演出も、アクションもサスペンスもすべてが中途半端。テンポが良いのは最初の20分位で最後の15分までの中盤の長いこと。
舞台であるニューオーリンズは、ハリケーン・カトリーナの爪痕の残るロケ地の雰囲気や、ニューオーリンズのあるルイジアナ州はあの「KKK」にもつながるイメージがあって、闇の組織が暗躍するお話には悪くないだけに残念だ。


「意見には個人差があるから」と寛大なお心の方のみ、採点理由も含めて、詳細はネタバレが含まれますので、ご理解の上、“続きを読む”よりお進み下さいませ。

ここからネタバレあります!














主人公と悪役のキャラクター設定が良い!

愛する妻が強姦に襲撃され動揺している間もなく、何者かに「奥さんを襲った奴を殺してやろうか?」と持ちかけられ、つい同意してしまったことで、今度は自分が代理殺人を許容され、それを拒むとどんどん組織に追い詰められる主人公は、誰でも「自分だったら依頼するか?」と置き換えて感情移入できる。
一方、悪役は、「必殺仕事人」的な闇の組織のある支部の幹部だが、組織のルールを超えてカルト的思想で、自分の価値観で善悪を決め悪を退治していくのを、人の弱みに付け込んだ「貸し借り」で果たそうと言うのが、強いんだか弱いんだか、無法者なのか律儀なのか、良く解らないが、その中途半端さは面白い。

二人のキャラが活かされない…

問題は、物語がこの二人の対決だけに終始してしまう点だ。主人公は常に、「借りるか返すか」「善か悪か」「信じるか裏切るか」「殺るか殺られるか」と言う二択が迫られる。
一方、悪役はただ追い詰める。他の余談はほぼ無し。サスペンス映画らしく直球勝負も悪くないが、ニコラス・ケイジ主演なら、もう少し中盤の膨らみを作って、エンターテインメント性が無いとつまらない。
また、最終的に、組織の謎も解けたには解けたのだが、続編があるような(無いと思うが)スッキリしない終わり方で、決して後味が良いとも言い辛い。滑り出しが良かっただけに残念な終わり方でした。


アメリカ版の歪んだ「必殺仕事人」風の組織に、ニコラス・ケイジが借りを作ってしまって、あれこれ巻き込まれるってお話です。アイデアは面白いですが、全体の作りが真面目過ぎて、「怒りあり、笑いあり、涙あり」とは行きません。
かと言ってどっぷりとサスペンス&アクション重視でもありません。目新しさはありませんが、アメリカ社会の暴力と犯罪の闇の世界を垣間見るには、意外と悪くありませんよ。

     

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