鍵のかかった部屋 (第8話・6/4) 感想
4/16からフジテレビで始まったドラマ『鍵のかかった部屋』(公式)の第8話『犬のみぞ知る(芹沢、めざましテレビで大失言!?)』の感想。また、貴志祐介氏の原作推理小説は未読。
なお、本作を面白いと思った方や出演者のファンの皆さんは読むと不愉快になりますから、読まない方が良いです。
むしろ犬種がスピッツだったら…
説明&解説台詞のオンパレードと都合の良過ぎる展開で、これまでの7話と完全に違った脚本だと思いきや、本作初担当の岡田道尚氏だった。
私は犬嫌いだから、今回の犬を機械のように“都合良く反応する対象”として、物語とは言え、容易に扱うお話は受け入れ難い。まっ、ドラマとしては機械的な反応で無いと成立しないのだが、そう簡単に吠え癖がついた犬は黙らないと思うが…。
むしろ犬種が常に吠えまくるイメージの強いスピッツあたりだったら現実離れして面白味が増したかも?
薄い内容を台詞で埋めたようで…
ポイントは犬の鳴き声なのは冒頭から明確なのに、28分頃まで触れないのは白けるし、誰もが気づく犬撃退用の「K9キャンセラー」に榎本(大野智)が触れるのが42分。その間、安っぽいCGと説明台詞ばかりで…
真犯人がテレビで推理を依頼するはずないのだろうから、真犯人は明々白々のはず。原作は別にして、ミステリードラマとしての面白さは何処にあったのか疑問。どうも薄い内容を更に引き延ばしたような台詞で埋めたようで…
モスキート音が聞こえない芹沢と、拗ねる榎本に救われた!
もっと芹沢(佐藤浩市)大活躍の巻を期待したのだが、面白かったのは加齢によるモスキート音が聞こえないシーンくらい。他は想定内の域を出ず残念。とは言え、佐藤さんのコメディ演技は見応えがあった。
また、今回は意外なほど推理の活躍が無かった榎本だが、最後の最後で拗ねるシーンはちょっと可愛くも見えた。『ATARU』の中居正広さん同様、この手のキャラづくりは大野さんは上手いと思う。
この二つは俳優の演技と演出の成せる業(当然、脚本に無いと難しいが)。もっと脚本からのアプローチでドラマを、特にミステリーの部分を面白く見せて欲しいと願うだけ…
折角、大野さんと榎本が一体化してきて面白くなってきたのに、推理そのものを牽引したのは芹沢で、榎本と純子(戸田恵梨香)はあれこれ可能性を述べただけ。芹沢を魅せてきたのは大歓迎ですが、やはり密室を活かして、榎本が活躍しないと面白くないです。次週に期待します。
↓ ↓ ↓
ここからはドラマとは関係ない話題です。
劇中に登場した「モスキート音」。出来るだけヘッドホンは使わないとか仕事柄耳は大切にしているつもりですが、35歳を過ぎた頃か16kHz以上が一気に聞こえなくなりました。もちろん日常生活には何ら支障はないですが、ホールや宴会場などで音環境づくりをする際は「自分には聞こえていない音がある」といつも意識します。もし自分の耳年齢を知りたいならご参考まで→モスキート音のテスト視聴で(耳の)年齢チェック(リンク)
それと「犬の無駄吠え防止グッズ」ですが、愛犬家が自分の犬につける首輪型などの効果は知りません。しかし、隣の家の犬や通りすがりの犬を黙らせる目的で、劇中にも登場した超音波発生型のグッズは、私も数万円を投資しましたが、最初の数回以外は全く効果は無かったです。
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話
鍵のかかった部屋 (角川文庫) [文庫] 貴志 祐介 (著)
ARASHI LIVE TOUR Beautiful World [DVD] 嵐
「映画 怪物くん」豪華版DVD<初回限定生産> 大野 智 (出演)
フジテレビ系ドラマ「鍵のかかった部屋」オリジナルサウンドトラック
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