鍵のかかった部屋 (第3話・4/30) 感想
4/16からフジテレビで始まったドラマ『鍵のかかった部屋』(公式)の第3話『盤端の迷宮』『美人棋士vs榎本!盤面が語る密室の謎』の感想。また、貴志祐介氏の原作推理小説は未読。
なお、本作を面白いと思った方や出演者のファンの皆さんは読むと不愉快になりますから、読まないで下さい。
クールで口数の少ない男が主人公の作品なら映像で魅せて…
私はクールで口数の少ない男が主人公のドラマや映画が好きだ。理由の一つは、主人公が台詞で物語を進めない分、映像的に魅せてくれる作品が多いからだ。さて、本作。榎本径(大野智)も淡々とした語り口と無表情と言う面で、映像的な面白味を期待しているのだが、どうもそれとは反対方向にベクトルが進んでいるように思う。
純子の活躍と鴻野刑事の登場で、芹沢の存在感が残念な事に…
今回から突然に、青砥純子(戸田恵梨香)のキャラクターを押し出してきた。ずっと以前から榎本とコンビだったような立ち振る舞い。私の好みとして、多くを語らない主人公のすぐ脇で、台詞で物語をどんどん進め解説するタイプの役の存在は、とかく台詞過多で舞台演出のようになるから苦手。
また。純子の脚本上での立場が向上した上に、新キャラの刑事・鴻野光男(宇梶剛士)を作ってしまったから、芹沢豪(佐藤浩市)の存在理由が大分薄れてしまった。なぜ今更?と思う。浩市さんに何か事情でもあるのかと勘ぐってしまう…
更に無音暗転やCM前のBGMのカットアウト(ブツ切り)など、映像的とは疑問に思う表現もまだ残ってるし。何より第1話での芹沢が面白かっただけに残念…
折角大野さんが鍵オタクに見えてきてるのに、ただの探偵に…
奇しくもエンドクレジットで鴻野刑事が「榎本ってのは一体何者なんだよ」と言うが、正にその通りだ。
確かに今回も密室ネタだったが、密室は単に榎本を事件現場に登場させるネタでしかなく、来栖奈穂子(相武紗季)の自白に至るまでの過程でも、鍵オタクと言うよりただの探偵になってしまっていなかったろうか。
折角大野さんが変人の鍵オタクに見えてきているのに、何とも残念な脚本…
正直言って事件もトリックもしょぼかったです。特に今回の将棋ネタ。どうしてミステリーでは「あの手を指したのは何時何分だ?」みたいな展開になるんでしょう(苦笑)
サントラは気になります。特に『開運!なんでも鑑定団』のイントロにしか聞こえない楽曲(笑)。あと苦情があったのか、大音量のBGMは少々小さめになった部分もあったのは良かったです。
最後の最後に、榎本の普通の男性としての人間味を表現してきたのは興味深かったです。こう言う描写が増えると、益々変人ぶりが抑制されないかと心配です。次週はどうなるやら…
鍵のかかった部屋 (角川文庫) [文庫] 貴志 祐介 (著)
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