映画「ドライブ」 感想と採点 ※ネタバレあります
映画『ドライブ』(公式)を本日初日に劇場鑑賞。
採点は、★★★☆☆(5点満点で3点)。100点満点なら65点にします。
ざっくりストーリー
昼はハリウッド映画のカースタントマン、夜は強盗の逃がし専門の運転手。その天才的なドライブテクの持ち主“ドライバー”(ライアン・ゴズリング)は、隣人のアイリーン(キャリー・マリガン)に密かに思いを寄せているが、彼女には服役中の夫スタンダード(オスカー・アイザック)がいた。
ある日、女の夫がガレージで血まみれで倒れているのを目撃する“ドライバー”は、女の夫を助けようとして、ある事件に巻き込まれる。以前から危うい人生が、愛する女のために裏社会を相手に危険な抗争に突き進んでいく…
ファンタジー系バイオレンス映画
フィルム・ノワールと言ってしまうと、少々曖昧なジャンル分けにピンと来ない。では何かと言うと、ファンタジー系バイオレンス映画とでも言おうか(むしろピンと来ないか?)。
これでもかと言う程に結構グロいバイオレンス・シーンの連続だ。しかし、出所も不明で名も無き寡黙な孤高の“ドライバー”が、生涯で唯一愛した女を守るために、命を賭けて最後の闘いに挑む様は、独特な映像や音楽の使い方も相まって、ある意味ファンタジーのようにも見えたのだ。
「意見には個人差があるから」と寛大なお心の方のみ、採点理由も含めて、詳細はネタバレが含まれますので、ご理解の上、“続きを読む”よりお進み下さいませ。
映像表現は素晴らしい…
「ざっくりストーリー」は書いたが、本作の本当の意味でのストーリーや描きたいものは、文字で綴るには少々厄介。
それ程に本作の映像(画と音)による表現が、個性的で素晴らしい。特にフレーム内のバランスが絶妙なキャメラワークや、映像への音楽の出入りのタイミングや音量など、映画が好きな人は楽しめるポイントが多い。勿論、俳優たちの演技力も。
エレベーター内でのキスシーンから狂気の残虐シーンへの表現や、スタント用耐火フェイスマスクを使った“ドライバー”の心理描写など、観ていて「おぉ、やってくれるな」と思わせる表現も本作の見所。
映画らしい映画と言うには…
久し振りに「映画らしい映画」と言えるのだが、それを全面に期待すると少々物足りない。どこかミュージックビデオクリップ風なのだ。
所々で唐突な展開や描写がインサートされ、上映時間100分なのに、中盤で集中力が欠けたような部分があるのだ。まあ、ストーリーに整合性を求めるような作品で無い事は十分承知なのだが…
好き嫌いと言うより、映画への思い入れや人生観で評価が分かれそう作品です。今風なCGも皆で仲良く事件解決なんてのもありません。ただただ寡黙な男の女へのストイックな愛の話。
私はグロさ気になりませんでしたが、予告編や配役から、ド派手なカーアクションやサスペンスやラブストーリーを期待して、デートムービーにしようとすると痛い目に遭うので要注意です。
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