謎解きはディナーのあとで スペシャル (3/27) 感想
2012年3月27日にフジテレビで放送されたドラマ『謎解きはディナーのあとで』(公式)の『スペシャル』の感想。なお、過去の連ドラは全て鑑賞済み。
なお、本作で感動した方や出演者のファンの皆さんは読むと不愉快になりますから、読まない方が良いです。
リメイク版の冒頭はこうあるべき!
最初に書いておくが、私は連ドラ版を高く評価していないから、勝手に本作をスペシャルでなく連ドラのリメイク(作り直し)版として考えてみた。
すると、冒頭の16分位(風祭警部がマスコミの前に出て来る辺り)までだろうか、中々良く出来たオープニングだったと思う。連ドラ版を観ていない視聴者にも、主要な登場人物たちの設定やドラマ上での役割などがわかりやすく提示されたからだ。
特に、執事・影山(櫻井翔)、お嬢様刑事・麗子(北川景子)、風祭警部(椎名桔平)がどうやって事件を捜査し、なぜ執事がディナーのあとで謎解きをするのかは、ある意味目からうろこ的な解説。
これこそ連ドラ版の第1話でやるべきこと。「設定説明は最終回のあとで」なんて意味が無いなのに(苦笑)
しかし、殆どのリメイク版はこうなる!
本作はリメイク版ではないが、「続」や「2」と言った類のドラマや映画に二匹目のドジョウが潜んでいない事が多いのは、皆さんも体験済みだと思う。その原因は、前回の成功を前提にむやみに物語を積み上げてしまいがちだからだと思っている。
本作で言えば、折角冒頭で丁寧な設定説明をしたのだから、そのままメインの「松下慶山焼死事件」だけを膨らませれば良いものを、「麗子お嬢様の不思議体験事件」と「執事影山の香港大ロマンス物語」と言う主役二人の見せ場をやや無理矢理突っ込んだために、途中で事件の真相は見えてしまった。
そして、後半の約30分で再び盛り上がってきたが、結果的にメインの慶山事件そのものも薄っぺらに見えてしまったのが残念…
慶山事件のみで90分枠がベストマッチだったように思います。あとはメイキング映像とNG集を付け足して2時間とか。とにかく、中盤のぐだぐだ加減が勿体無かったです。
本作の視聴率が14.7%で、連ドラ版の平均視聴率15.9%を下回ったそうです。勝手な想像ですが、視聴者のメインターゲットが小中高生対象なら23時に前に終わらせた方が良かったと思います。
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 最終回
今回も本作のようなユーモア・ミステリーのジャンルで私が読んで面白かった作品で今入手可能な本をご紹介します。特にP.G. ウッドハウス著『比類なきジーヴス』は少し間抜けなご主人様と有能な執事ジーヴスが織り成す話で、こちらはイギリスでドラマ化されるほどの人気です。
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バッド・ニュース (ハヤカワ・ミステリ文庫) ドナルド・E. ウェストレイク (著)
時計は三時に止まる (創元推理文庫) クレイグ ライス (著)
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