妄想捜査~桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 (第7話 3/4) 感想
1/22からテレ朝で始まったドラマ『妄想捜査~桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』(公式)の第7話『美人姉妹(秘)時間逆流トリック!!毒殺された遺産10億の料亭女将!?』の感想。なお、奥泉光氏の原作小説は未読。
「きれいな嘘」でまとめたい気持ちはわかる…
妄想捜査を「きれいな嘘」でまとめたいと言う脚本家の意図はわかる。しかし、何と言うか結果的に妄想と捜査がバラバラになると言う本末転倒な結果になってしまったようだ。その理由はきっと…
「仁美の見せ場を作れ!」と言う大人の事情が見えてくる…
数話前から神野仁美役の桜庭ななみさんの出番が増えた。彼女の演技云々は置いといて、仁美の見せ場を作れば作るほど仁美の単独捜査が暴走し、桑潟幸一(佐藤隆太)が妄想探偵から妄想だけになってしまう。
今回は正にその回。更に脚本上どうなっているか妄想しかできないが、演技上ではクワコーの妄想が仁美に「サトラレ状態」だった。お陰で捜査と妄想が完全に分離してしまったのが残念と言うか、これではもはや「妄想と探偵」になってないか?
演出家による仕上がりの差があり過ぎ…
脚本の中途半端さは、現在の本作の礎を築いた(面白さを定着させた)第2話担当の山岡真介氏だから、余程の大人の事情があったとしよう。でもって、今回は本作では初担当の石井裕也氏の演出が一番辛かったのが。
カット割りは妙な長回しのワンカットがあったり無意味に左右に偏った画角だったり、演出特に演技指導もメリハリが無くダラダラと現場中継みたいなスタイリッシュの無さ。どうも、本作は演出家による仕上がりの差があり過ぎる。
最後までクワコーが捜査の蚊帳の外だったのが残念。仁美の暴走を抑えてクワコーを絡めれば、全体のまとまり感もあったろうに。勿体無い…
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話
桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 [単行本] 奥泉 光 (著)
モーダルな事象―桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活 [文庫] 奥泉 光 (著)
満月に吠えろ [Single, Maxi] チャットモンチー
日曜ナイトプレミア「妄想捜査~桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」オリジナル・サウンドトラック
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