必殺仕事人2012 (2/19) 感想
2/19にテレ朝で放送されたドラマ『必殺仕事人2012』(公式)の『人の命がたったの一両!?癒着、増税、責任逃れ庶民だまし金稼ぐ最強の権力者!こいつだけは許せねえ!晴らせぬ恨み、晴らします!!』の感想。
こっちとらぁ、端っから期待なんぞしちゃいねぇが…
2007年から始まった名作『必殺仕事人』のリメイク。今回もこっちとらぁ、端っから期待なんぞしちゃねぇが、ここまで脚本も演出も演技も“観るに耐えない学芸会”だと、オイラのほうが成敗したくなる。
とついつい時代劇口調になってしまったのは、脚本が時代劇感覚ほぼゼロの現代風台詞回しの応酬に閉口してしまったからだ。確か大倉忠義(関ジャニ∞)さんが出演した『2007』『2010』は同じ脚本家でも、もう少し面白かったと記憶しているが、脚本家に政治的な力でも働いたのか?
誰とは言わないが…
渡辺小五郎(東山紀之)、お菊(和久井映見)、増村倫太郎(生瀬勝久)、渡辺こう(野際陽子)の4人は、平成版として新たな価値観を付加させていると思う。しかし、ゲストも含めて他のキャストはどうなんだろう。誰とは言わないが、現代劇丸出しで中々死なないヒロインをやられても、観るほうが辛い…
勿体無かった、高橋秀樹さん…
逆に勿体無かったのが高橋英樹さん。初の悪役と言うことで、あの『桃太郎侍』と『三匹が斬る!』の矢坂平四郎が、どう悪役を演じるのか楽しみだった。
結果、監督の演技指導が腰が引けていたのか少々物足りなかった。また、高橋さんの存在感がありすぎて、他のキャストから浮いていたのも残念。やはり配役全体の見直しが必要だと思う。
もっと時代劇な映像を観たい…
もうテレビでは無理なのかもしれないが、もっと時代劇らしい映像を観たかった。特に明暗のコントラストが強い『必殺シリーズ』の画風は、照明とフィルムキャメラでこそ創れる映像美だと思うが、時代が変わったのだから、デジタルでやってもらわないと困る…
専門的には「フィルムグレイン」と言って、(アナログの)フィルムで撮影すると独特な粒子(粒々感)が画面全体をザラザラに魅せ、味わいのある質感を作る。実際にはフィルムの素材や照明器具を使い、撮影段階や編集段階で監督の意図する効果を生み出していく。
さて、本作は特に質感がツルッツルだった。もちろんデジタル撮影編集でも、似たような効果を作り出すことはできるが、今回は無かったようだ。確かにザラザラ感を作るのは難しく、特にDVDやブルーレイ化する際に、単なるノイズとなってしまうことも多いから、それを避けたのかもしれない。しかし、時代劇ファンとすれば、『必殺』なら何とかして欲しかった。
やっぱり仕事人たちが軽過ぎます。1人くらいは重鎮な俳優さんを入れて欲しいですね。まっ、本来なら1時間枠でピシッと締めた方がダラダラしなくて良いと思いますが、このメンバーで連ドラはどうなんでしょう…
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