2008
May
31
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ヤンサン休刊で、ドラマや映画の原作は大丈夫か?
小学館(本社・東京)は30日、漫画誌「週刊ヤングサンデー」を、7月31日発売号で休刊すると発表。併せて、女性漫画誌「Judy」も8月発売の10月号で休刊する。読者の志向が雑誌から単行本などに移り、部数が減少したことが主な理由という。(中略) 現在も「Dr.コトー診療所」(山田貴敏)や「クロサギ」(黒丸/原案・夏原武)など映画やドラマ化されたメガヒット作品が連載中だ。(livedoorニュース 2008年05月31日08時15分)
以前、黒沢時代劇のリメークは打ち止めが賢明、に共感するでも書きましたが、日本映画やドラマの原作の多くが漫画に頼っているのが現状です。これは残念なことですが、止むを得ない一面もあります。
まず、シナリオ・ライターの質の低下。シナリオ・ライターとは名ばかりで、殆どが(つまらないセリフだけしか書けない)ダイアローグ・ライターだからです。シナリオには「行間」や「ト書き」と言った重要な要素があるにもかかわらず、その部分がおざなりな作品が多いです。
そして、世の中のスピードと不景気も原因です。流行のサイクルが早過ぎてゆっくり企画を温めて作ろうとしても完パケになった時には時代遅れになるケースや、不景気ゆえに大きな冒険が出来ずヒットを確実視できるものしか作れません。そのため有名俳優やタレントのスケジュールを数年前から押さえるので、こちらも完パケが出来た頃にはブームは終わってることも多いです(特に、テレビドラマ原作の映画で)。
そう言う中で、漫画の原作は安定したヒットを生みやすい。まず、ストーリーが多くの人に知られているから宣伝しやい。原作があるからシナリオを書きやすい(と思ってる)。監督やディレクターも原作を参考に出来る(しちゃってる)。こうして日本映画は何とか景気を保ってますが、今回のヤンサン休刊のように「原作の宝庫」としての漫画雑誌がなくなっていくと、テレビ局や映画会社は次にどこへ原作を探しに行くのでしょうね。
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