最後から二番目の恋 (第2話 1/19) 感想
1/12からフジテレビで始まったドラマ『最後から二番目の恋』(公式)の第2話『ひとりって切ないくらい自由』の感想。
脚本も演出も魅せ方が上手い!
これだけ個性的な登場人物たちを揃えた中での、脚本と演出の各人の特徴の魅せ方が上手い。特に双子の万理子(内田有紀)と真平(坂口憲二)には隠された秘密を見せないでおきながら、確実に千明(小泉今日子)と和平(中井貴一)と言う2人の主人公の素性を、第1話と2話できちんと魅せてきた。
これで2人の基本情報は視聴者に提供されたから、あとはどんな展開でもできるわけで、この辺は脚本の岡田惠和氏と演出の宮本理江子氏らしいと思う。
こう言う台詞回しも上手い!
万里子が部屋に籠ってしまい、なぜかその救出を典子(飯島直子)に頼まれる千明が廊下で、自身の最後の恋になるかもしれない恋バナを始めるが、一向に万里子は出てくる気配は無い。そんな場面でも千明の台詞が上手い。
「そろそろ扉を開けてみようか
普通開けるよね、このタイミングで
何よ、今の全部無駄?
今の全部無駄ですか?
ねえ、お願い。お願い、開けてよ
あたしね、今明けてくれないと、死ぬほど恥ずかしいの
恥ずかしくて死にそうなの」
千明の恋愛志向だけでなく、千明の調子良さや明るさや弱さまで一気に表現してしまっている。更に、このシリアスな場面にこの状況を見守る家族たちを一緒に描いて、微笑ましさまで加えてくるとは、流石の岡田脚本。
こう言う一人芝居的で意味明瞭な台詞は意外と書けないものだと思う。これなら安心して楽しめるドラマになるはずだ。
前回も書きましたが、『ビーチボーイズ』的なキャラクターたちの役割の明確さが、ドラマを引き立てていますし、全部をさらけ出さずに、微妙に謎を含ませながら進ませているのも悪くないです。久し振りに普通のホームドラマとして仕上がりつつあると思います。
【これまでの感想】
第1話
TVドラマが好きだった [単行本] 岡田 惠和 (著)
ぼくらがドラマをつくる理由 [単行本] 北川 悦吏子 (著)
ニッポンのテレビドラマ 21の名セリフ [単行本] 中町 綾子 (著)
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