13歳のハローワーク (第1話 1/13) 感想
1/13からテレ朝で始まったドラマ『13歳のハローワーク』(公式)の第1話『35歳、中学生になる!? バブルと闘え!!』の感想。なお、村上龍氏の原作は未読。
お気軽ファンタジーとして楽しめる人専用?
今回は「出演者のファンが楽しむドラマ」とは言わず、「お気軽ファンタジーとして楽しめる人専用ドラマ」と言おう。なぜなら、私がバブル時代を生き、タイムトラベル作品が好きだから、黙っておけない部分があまりに多いからだ。
だから、私が抱える矛盾や違和感を無視できる人、それが本作を「お気軽ファンタジー」として楽しめる視聴者だと思うから。従って、以下は該当する人は読んでもほぼ意味は無いと思う(汗)
バブル時代の表現や、タイムパラドックスの矛盾など…
映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2007)』では、映画の予算でバブル景気当時の日本が何とか映像化されていた。あれから更に5年経過しテレビ枠の予算で多くを求めるつもりは無いが、街頭風景は今のままだし、小道具やファッション、流行語などがチラホラ当時風なだけでお寒い演出。バブル当時を知る者としてショボイと言わせて欲しい。
また、タイムパラドックス(詳しくはWikiを)をご存知だろうか。よく例えられるのが「親殺しのパラドックス」と言うもので、過去に戻って自分の親を殺すことは出来ないと言うもの(可能だと言う説もある)。過去をほんの少しでも変えれば、それは大きな波紋となって未来を大きく変えてしまうのだ。この「縛り」こそがタイムトラベル作品の面白さの一つなのだが、本作ではその「縛り」が無いから、私には面白さが半減してしまうと言う訳だ。
まさか、すべて鉄平の夢オチじゃないよね!?
今回最も気になったのは、実は単純な時間経過の脚本と演出の表現の仕方だ。こんなシーンがあった。タイムトラベルから帰ってきた鉄平(松岡昌宏)が秋葉古本堂を見つけ大人になった修介(角田晃広)と再開するシーン。
鉄平が独白で「そっか、俺が契約を一年先延ばしにしたことで救われたんだ」と言い、修介は「鉄平君が昔妙なオジサンを連れて来た事があったでしょ。あのオジサンがボクの背中を押してくれたから」と話す。
一見、22年前に、タイムトラベルした鉄平(オジサン)の言葉で修平が改心し、古本屋が大成功して今があると捉えることができる。しかし、本当にそうと言えるだろうか。なぜなら、「妙なオジサン=タイムトラベルした鉄平」と言うことが証明されていないから。
イコールならば、修平が「そう言えばお前、あの時の妙なオジサンに似てるな」と言っても良さそうだし、タイムトラベルがすべて鉄平の夢(妄想)なら、偶然の一致だって有り得るわけで…
私は本作らしさを「主人公が未来を変える」ことだと思うから、それを表現するなら、タイムトラベルする以前の鉄平が今にもつぶれそう(もしくは、今は閉店状態)な秋葉古本屋を見るカットが必要なはず。時間軸を扱うドラマだからこそ、「現在」「過去」「現在」の順序で描いて(今の所の)主人公が置かれた不思議な境遇を描くべきだと思うのだが…
やはり、最も重要である「主人公が過去に行って未来を変えられる」と言う部分の表現が、最も中途半端なのが最後まで気になってしまいました。お陰で殆ど作品に入り込めませんでした。決して難しいことではないのになぜやらないのでしょう?やはり、すべては鉄平の夢オチなんでしょうか?
基本的に金曜から週末は忙しいので、毎日レビューを書けませんので、感想が書き辛いドラマでも問題ないのですが、それにしても何とも感想が書き辛いドラマですね。「松岡さんのドラマにハズレ無し」だと思っていたんですが…
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