ダーティ・ママ! (第1話 1/11) 感想
1/11から日テレで始まったドラマ『ダーティ・ママ!』(公式)の第1話『最強子連れ刑事登場ルール無視!情け無用不謹慎捜査』の感想。
作り込み過ぎ刑事とナチュラル刑事のアンバランスが…
冒頭、葵役の香里奈さんの久し振りのスーツ姿がカッコ良いなと思ったのもつかの間、高子(永作博美)が登場。さぞタイトル通りのダーティ刑事っぷりをと期待したのだが、犯人を取り押さえるために後ろ手に回して手錠をかけるまでの所作のグダグダ加減に、一気に醒めてしまった。
永作さんは好きでも嫌いでもないのだが、こんな演技の人だったろうか?企画が余りに永作さんに頼りすぎだから、無駄に力が入っているのか、私にはダーティ・ママと言うより、必死にワルを演じてる子連れ刑事にしか見えなかった。
初回だし、葵との絡みもまだしっくりきてないし。ただ、香里奈さんは前作の『私が恋愛できない理由』より肩の力が抜けて自由にダメ新人刑事を演じてるから、髪型を含めて作り込み過ぎの永作さんとナチュラルな香里奈さんのバランスが取れるのを祈るだけ…
永作さんと主人公のキャラクターに頼りきった企画…
違法捜査スレスレの子連れシングルマザーの敏腕刑事が、体育会系で少女っぽい新人刑事をベビーシッターにしながら、事件を解決していく。そんなお話らしい。原作もあるようだ。
これまでも違法捜査の刑事ドラマは多かったが、最近の『絶対零度~特殊犯罪潜入捜査』『悪党~重犯罪捜査班』『ジョーカー 許されざる捜査官』などはどれも中途半端なまま終了ていた。それだけに敢えて今このテーマを持ってきたのは勇気があると言える。
ただその企画が、面白い俳優陣を揃えているにも拘らず、ここまで主役の永作さんと主人公・丸岡高子のキャラクターに頼り切って大丈夫かと心配になる。内容以前に好き嫌いで取捨選択されてしまうから。まっ、『家政婦のミタ』で大ブームを起こした日テレの手腕に注目しよう。
終盤、高子が葵への再試験で、3本目の空瓶を割るシーンがノーカットでした。合成には見えなかったので、香里奈さんが実際に投球して割ったカットを使ったのでしょうか。だったら、頑張ったなと。
永作さんの新境地開拓が第一目的の企画なんでしょうが、破天荒なだけで他にフォローがないのが最悪。
編集が悪いと言うより、脚本が全体的にダメなんだと思いますが、柱の立て方が唐突過ぎ(要は場面転換が滅茶苦茶)て全体の繋がりが無いし、BGMもしっくりこないし。『ミタ』同様に滅茶苦茶やっても視聴率が取れるって思ってるなら改善無しってことです。
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