蜜の味~A Taste Of Honey~ (第11話・最終回 12/22) 感想
10/13からフジで始まったドラマ『蜜の味~A Taste Of Honey~』(公式)の最終回『もう何も望まない。誰も私達を知らない国へ行こう』の感想。
「蜜の味」とは何だったのか描かれず、呆気なく終了…
脚本を最大限に評価したとして、大石静氏が本作で言いたかったのは、劇中で彩(菅野美穂)も言う“真実とは常識や道徳の向こう側にある”と言うことなのだろう。まあ、既成の価値観を超えた所にあると言いたいのだろう。この壮大なテーマを書きたいのは解る。
しかし、その“真実”を“真実の愛=禁断の愛”とし、更に「他人の不幸は蜜の味」になぞらえて、タイトルを『蜜の味』にしたのは超越&強引過ぎて誤りだと思う。
結局、誰にとって何が“蜜の味”だったのか(私の頭が悪いのだと思うが)全く解らないまま、呆気なく終了。こう言うのを「頭でっかちな脚本」と私は呼ぶ…
視聴者の期待、脚本家の拘り、大人の事情…
世間では『家政婦のミタ』の大ブーム。主演女優として崖っぷちだった松嶋奈々子さんの女優魂と、視聴率が良ければエンディングも書き直した遊川氏の脚本と、視聴者が見たいなら書籍も特番も何でもアリの大人の事情。これらが見事に最終回の視聴率を40%にまで押し上げたと思う。
一方、本作は多くの視聴者が期待したであろう、菅野さんの悪女っぷりや信じられない禁断の恋やドロドロの三角関係と言う、脚本&演出上で最重要視しなければならない部分を、すべて中途半端のまま進めて、最後の最後で全員を中途半端に「いい人」で終わらせた。これでは顧客満足度を上げられないと思う…
これまで気になっていた「常識知らずの盛りのついた人たちのお話」もどうでも良くなるほどのエンディングでした。久し振りに「11時間無駄にした」と言う気持ちです。
某作品に続いて、本作もキャストと脚本家以外のスタッフの皆さん、お疲れさまでした。
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第8話 第9話 第10話
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