謎解きはディナーのあとで (第10話・最終回 12/20) 感想
10/18からフジで始まったドラマ『謎解きはディナーのあとで』(公式)の最終回『聖夜に死者からの伝言をどうぞ…お嬢様、私の謎が解けますか?』の感想。尚、東川篤哉氏の原作は未読。
今回も最初に断っておきますが、今回が面白かった人は読まない方が良いです。苦情は受け付けません(苦笑)
良かったのは、嵐の主題歌「迷宮ラブソング」だけ?
前回の「犯人は影山か?」のネタ振りを受けての最終回は、意外なまでに全編が影山(櫻井翔)のワンマンショー的推理(今回に至っては、ほぼ想像だったが)発表会で終了。最後の麗子(北川景子)のサンタ・コスプレやサンタを信じてるってオチもほぼ捻り無しの想定内。
結局、良かったのはエンディング部分のクリスマスらしい映像と、嵐の主題歌『迷宮ラブソング』だけだったと言う印象…。ただ、全体的には本作らしいまとめ方は悪くなかったと思う。
脚本、演出、配役に好みが分かれたかも?
ハッキリ言って、私は本作をあまり楽しめなかった。その理由は、脚本、演出、配役の3つ。「翔くんが出演していればそれだけで満足」って人は別にして、この3つに好みが分かれた人も多かったのではと思うが…
まず、脚本。とにかく大量の台詞が気になった。特に影山。執事だから流れるような語り口と、時にはやや上から目線で毒舌も良いだろう。しかし、メインの2人には、間違えずに台詞を喋るのが精一杯なのは、誰が見ても明らかではなかったか?
もう少し配役を考えた台詞回しが欲しかった。また、どれほど原作の影響を残しているのか知らないが、黒岩勉氏は過去の『絶対零度~特殊犯罪潜入捜査~(Season2)』の担当話から考えると、コメディよりミステリー系の方が合うかも…
続いて、演出。今回は脚本より演出が気になった。脚本が台詞の応酬で淡々と進むのだから、ドラマとしてはもっとテンポ良い演出(特にカット割り)と編集が必要だったと思う。
しかし、結果としては舞台中継みたいな平凡なカット割りと編集でダラダラした部分が多かったし、コメディ(ギャグ?)部分の演技指導も今一つ乗り切れていなくて残念だった。
最後は、配役。櫻井さんも北川さんも一生懸命だったと思う。ただ、本作の内容と脚本にはもっと適任者がいたように思う。敢えて誰とは書かない。とは言え、櫻井さんと北川さんだから、15%前後の視聴率が確保できたのは間違い無いと思う。
正直言うと、最後まで櫻井さんが執事に見えなかったです。私は『ザ・クイズショウ』の神山役を超えて欲しかったので、そこが残念でした。
あとは、「いい話」風にまとめましたが、母親のいない優しい13歳の里見(菊池和澄)が犯人隠匿罪になる(と思う)ような後味のよろしくない話は何とかならなかったのかなと思う。でも、キャストとスタッフの皆さん、お疲れさまでした。
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話
今回も本作のようなユーモア・ミステリーのジャンルで私が読んで面白かった作品で今入手可能な本をご紹介します。特にP.G. ウッドハウス著『比類なきジーヴス』は少し間抜けなご主人様と有能な執事ジーヴスが織り成す話で、こちらはイギリスでドラマ化されるほどの人気です。
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ドラマ「謎解きはディナーのあとで」オリジナルサウンドトラック
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比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション) [単行本] P.G. ウッドハウス (著)
バッド・ニュース (ハヤカワ・ミステリ文庫) ドナルド・E. ウェストレイク (著)
時計は三時に止まる (創元推理文庫) クレイグ ライス (著)
ジーヴズの事件簿―大胆不敵の巻 (文春文庫)
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