南極大陸 (第10話・最終回 12/18) 感想
10/16からTBSで始まったドラマ『南極大陸』(公式)の最終回『終幕~時を超えて…52年前の真実と新たな奇跡が起こす結末!!』の感想。本作とは直接無関係だが、高倉健主演映画『南極物語』は鑑賞済み。
犬、主人公、台詞、CMばかりで、余韻無し!
52年前の真実とか新たな奇跡とか、もうどうでもいいって感じ。映像的だったのは、誰でも思いつくような大きな橙色の太陽をバックに歩くタロジロくらいで、あとは全編に亘って「犬と主人公」しかほぼ映ってなかった。
また、折角主人公の倉持(木村拓哉)が薄着で一人南極に立って感慨にふけった演技をしている(筈な)のに、全部台詞で処理した上に、8分毎に入る大量のCMでそれもブツ切れ。
こんな状態で、最後に取って付けたように「諦めるな!」的なメッセージを押し付けられても、諦めなかったのは犬であり人間でなく、その犬たちは(タロジロ以外は)死んだわけだから、余韻も無いし、後味も悪い。せめてフィクションなんだから、もう少しドラマチックに仕上げて欲しかった。
初めから、「タロジロ物語」にすれば良かっただけでは?
本作の失敗(だと私は思う)の原因は、人間側から犬の奇跡を強引に描こうとしたことだと思う。犬の奇跡を描けば、誰が考えても多くの視聴者は犬に感情移入する訳で、いくら木村さんが叫んでも、人間の辛さより「犬がかわいそう」となる。
ここまで犬を擬人化するなら、最初から『タロジロ物語』として“犬の奇跡の物語”にすれば良かったと思う。
最後に美雪(綾瀬はるか)が生徒たちの「先生の夢って何?」の問いに、「皆をちゃんと未来に送り出すことです」と答えていましたが、あの子供たちが団塊の世代であり、ある意味今の日本をつくってきたわけだから、「戦後と呼ばれた時代、僕たちは日本の明日を信じて必死に生きていた」と言う倉持のナレーションすら虚しく響くのは私だけだろうか…
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話
南極大陸 Blu-ray BOX
南極大陸 DVD-BOX
南極大陸 オリジナル・サウンドトラック
南極大陸 公式シナリオ&ドキュメントブック
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