相棒season10 (第9話 12/14) 感想
10/19からテレ朝で始まったドラマ『相棒season10』(公式)の第9話『あすなろの唄』の感想。
最近、秀作続きの櫻井武晴氏の脚本だったのに…
『相棒10』では、第2話『逃げ水』と第4話『ライフライン』の秀作を手掛けた櫻井武晴氏の脚本だけに期待したのだが、二度あることは三度なかったようだ。
中盤の防毒マスク着用でのアクションは、相棒がまだ亀山薫(寺脇康文)だった頃を思い出させたし、米沢(六角精児)をいつも以上にいじっての小ネタも、右京(水谷豊)のサムズアップも、最近の『相棒』とは少々趣きが違った“相棒らしさ”と言えよう。しかし、やはり現在の相棒は尊(及川光博)であり、尊の活躍がほぼ無かった点は、やはり“相棒らしくない”と言いたくなってしまう…
またお話も、貴重な技術を国外に売ろうとした高松教授(酒向芳)を阻止しようとした共同研究者の栗田(利重剛)が犯人で、すべてが台無しってのは、余りに意外性が無いし、栗田が右京と尊にいきなり薬品って、急に短絡的な行動過ぎるし、相棒の反撃も素早すぎ。刑事ドラマとしての面白さはあったが、『相棒』らしいもう一捻りが欲しかった…
後半戦は、相棒らしさと刑事ドラマの面白さの共存を望む…
相棒らしさとは、2人の相棒の個性の対立であり、魅力的な脇役たちの活躍。ここで言う刑事ドラマの面白さとは、巨悪や重大な事件をヒーローさながらに解決する爽快さでなく、複雑な事件を登場人物たちが協力して、もつれた糸をほぐすような痛快さ。
もちろん、そんな都合の良いドラマが簡単に出来るとは思わない。なぜなら、小野田(岸部一徳)とたまき(益戸育江)と言う2大馴染みキャラがいなくなった点がある。お陰で馴染みの店のような雰囲気を出しづらい。その意味でも後半戦には、今以上の相棒らしさと刑事ドラマの面白さを期待したい…
結局今クールは、鬱、勘違い殺人、後味悪いの三拍子の回が多かったと思います。来クールはせめてもう少し後味の良い回を増やしてもらえたらと期待します。
で、次は元旦スペシャル。脚本が太田愛氏なのは期待したいですが、今年の元旦スペシャルの例があるので、過度の期待はしないでおきます…
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
相棒 シナリオ傑作選2 [単行本]
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ドラマ「相棒」はビジネスの教科書だ!杉下右京に学ぶ「謎解きの発想術」
相棒 Season 10 オリジナル・サウンドトラック 池頼広
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