南極大陸 (第9話 12/11) 感想
10/16からTBSで始まったドラマ『南極大陸』(公式)の第9話『終幕へ…奇跡が起きる!』の感想。本作とは直接無関係だが、高倉健主演映画『南極物語』は鑑賞済み。
「第3次南極越冬カラ太犬捜索の旅」に行きたいだけにしか…
正直、全編に亘って倉持(木村拓哉)が「第3次南極越冬カラ太犬捜索の旅」って“旅行”に行きたいだけにしか見えなかった。理由は、これまで余りに犬の描写が中途半端で、倉持が今回どれほど南極に残してきたカラ太犬たちにケリをつけたいと願っているのか見えてこなかったからだ。
タロジロの奇跡より、視聴率上昇の奇跡を願うなら…
幾度も書くが、子供か一部の大人で無い限り、タロとジロ(だけ)の奇跡の生還の史実は知っているはず。なのにこれでもかと言わんばかりに、悲しそうな鳴き声で瀕死状態の犬のインサートカットを挿入し、死に行く姿のスローモーションにテロップを付けてこれまたインサート三昧。
確かに犬たちはかわいそうだが、生き残る2頭は明らかなのだから、「まだ他にも生きている」と言うような奇を衒った見せ方をされると、むしろ“奇跡”を感じにくくなるのではないだろうか。ただ、タロジロの奇跡より、視聴率上昇の奇跡を念じるならしょうがない…
「スゲェ」「全然」と言う言い回し…
倉持と氷室(堺雅人)が南極の夢を語るシーンで、2人が「南極ってスゲェ」と言う。また、弥文小学校の子供たちの「子供なのにいじめられたりしなかったの?」の問いに、倉持は「全然大丈夫だよ」と答える。
私は「スゲェ」と言う言い回しが1950年代に一般的だったか知らないが、木村さんっぽいし、現代風に感じて違和感を覚えた。また、肯定の意味の「全然」も同様。Wikiによれば、“1990年代前半に、学生を中心に自然に広まっていった”とあり、時代考証を考えると、こちらももっと適切な表現があったように思う。脚本がダメでも撮影現場で演出家が何とか出来なかったのだろうか。まあ、出来ていればこのような状況にはなっていないと思うが…
主人公も犬も神出鬼没って時点で、感動の“奇跡”への流れが阻害されちゃっていると思うんです。
折角、倉持が第3次越冬隊の切符を手にしたのだから、あとは“奇跡”へまっしぐらで良いのに。なぜまだ犬のインサートを突っ込むんでしょうね。最終回でどうやって“奇跡”を描くのか楽しみです。
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
南極越冬隊 タロジロの真実 [文庫] 北村 泰一 (著)
南極物語 [DVD] 蔵原惟繕 (出演), 高倉健 (出演)
南極物語 [DVD] ポール・ウォーカー (出演),高倉健主演映画のハリウッド・リメイク
南極料理人 [DVD] 堺雅人, 生瀬勝久 (出演)
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