相棒season10 (第7話 11/30) 感想
10/19からテレ朝で始まったドラマ『相棒season10』(公式)の第7話『すみれ色の研究』の感想。
やっと「杉下右京の事件簿」から脱出!
先週放送の予告編で尊(及川光博)が右京(水谷豊)に反抗するカットが使われていたから、どんな反旗を翻すのかと期待した今回。
蓋を開けてみると、二人が協力して事件を解決。しかも、最初はそれぞれ別の事件を捜査しながら、最終的に一つの事件を解決した。これこそ『杉下右京の事件簿』から脱出した『新・相棒』だ。
予告編は視聴者を欺く演出だったわけで、その辺の作り込みもなかなか。今後もこの路線でお願いしたい。
『相棒』の正常進化形ってことで…
今回の脚本は徳永富彦氏。相棒season9の第7話『9時から10時まで』(感想と第14話 『右京のスーツ』(感想)を担当。どちらも右京と尊をきちんと描き分けた作品だったから、今回の仕上がりも頷ける。
願わくば、二人がどの時点でこの作戦を考えたのか見たかったのと、トリオ・ザ・捜一と鑑識・米沢にももう少し出番が欲しかったところだが、今回は『相棒』の正常進化形ってだけで十分良しとしよう。
相棒ファンの心を揺さぶる粋な脚本…
さりげなく相棒ファンの心を揺さぶる粋な脚本だった。
物語の中心人物が右京の大学の旧友・加藤誠(柴俊夫)と言う設定のお陰で、右京の大学時代のエピソードをチラリと入れたり、エピローグの右京と尊が美咲(岡野真也)に真実を伝えるかどうかで意見が分かれ、「伝えた方が良い」と尊が右京に訴える部分も。
まさに、「こう言うのが観たかった」と言う秀作だ。
不思議なことに、右京と尊と言う二つのキャラクターがきちんと描き分けられるだけで、『相棒』と言うだけでなく、普通の刑事ドラマとして面白くなってました。次週もこの路線に期待します。
なお、劇中に登場した「ロレンツォのオイル」の話ですが、『ロレンツォのオイル/命の詩(1993)』として映画化されています。ニック・ノルティとスーザン・サランドンの迫真の演技もあって、感動的な名作です。未見の方は是非ご覧になってみてください。下にリンクしました。
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話
ロレンツォのオイル/命の詩 [DVD] ニック・ノルティ (出演), スーザン・サランドン (出演), ジョージ・ミラー (監督)
相棒 season9 DVD-BOX I(6枚組) 水谷豊 , 及川光博 (出演)
相棒 season9 DVD-BOX II(5枚組) 水谷豊 , 及川光博 (出演)
相棒 Season 10 オリジナル・サウンドトラック 池頼広
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