妖怪人間ベム (第6話 11/26) 感想
10/22から日テレで始まったドラマ『妖怪人間ベム』(公式)の第6話『臆病者に恋したベラ 爆破事件の犯人は彼』の感想。第1作目(1960年代後半)原作アニメは幾度も鑑賞済み。
少々勇み足な「人間っぽさ」の描写に違和感…
これまでも幾度も書いてきたが、本作で最も重要であり、ある意味テーマに通じるのが、3人の「人間に(なりたいか、なりたくないかで無く)なれない」と言う妖怪人間の根本的な「哀しさ」なのだ。そのための容姿であり変身なのだ。
なのに、前回で夏目(北村一輝)と秘密を共有した「だけ」で、今回の中盤までで(最後には何とか回収したが)、一気にドラマ上の「人間っぽさ」が急激に進んでしまっって残念。
特にベラ(杏)が恋愛と言う妖怪人間にとって「初めての感情」の体験を並行に描いてしまったため、3人が妙に「人間らしく」描かれたのが残念。もう少し丁寧に妖怪人間を描いて欲しいと言う意味で、少々勇み足に感じた。
言葉で表せない「恋愛」と言う感情を語るベラ…
よく「恋愛感情は言葉で説明できない」と言う。しかし今回はベラが「恋愛」と言う初めての感情を体験したながら、嬉しさや悲しさを純粋な言葉で語っていたのは、なかなか上手いと思う。
ただ、ベラは3人の中で最も人間の冷酷さを感じ、人間と関わることに否定的なのに、意外に簡単に大久保(田中哲司)に近寄ったなと。ベラだからこそ、もっと慎重で臆病で疑心暗鬼であると思う。折角のベラの貴重な心理描写だけに少々残念…
先週まで妖怪人間の感情表現にあれだけきめ細やかな脚本だったのに、一気にドラマを進めて来たように思います。今回は45分あたりから何とか巻き返しましたけど…
『家政婦のミタ』と同じ匂いがしてきました。そう、思いのほか評判が良いので、よりドラマチックにしちゃおうと言う営業上の作戦。是非本作に限っては止めて頂いて、先週までの丁寧で奇を衒わない脚本と演出に期待します。それにしても、3人の俳優さんは依然として好演してますね。
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