たまひよCM「ニンプリンセス」に違和感…
たまひよCM「おめでとう」篇に、違和感…
本年10月頃からBenesseが運営する『たまひよ ニンプリンセスストーリー』(公式)で、妊婦がハッピーになれるようにと言う18周年キャンペーンのCMとして、たまひよCM「おめでとう」篇(公式の動画リンク)が放送されている。「妊婦を家族や社会がみんなで祝福し、応援する」と言うコンセプトで妊婦のことを「ニンプリンセス」と呼んでいる。私はこのCMに少々違和感を覚える…
記事が長文なので、お手数ですが“続きを読む”よりお進み下さいませ。
広告としては、「今度も上手いことやるな」と感心する…
『たまごクラブ』『ひよこクラブ』『たまひよ』とブランド化して18年。今まである意味で小姑と嫁のものであった妊娠と出産後の育児を、若いカップルの共同作業として新たな価値観づけをしたのは広告戦略として巧妙だと思った。
今回の『ニンプリンセス』もその類の戦略だろう。妊婦は自分を捨て女を捨てて、夫やお腹の中の赤ちゃんのために生きるのでなく、飽くまで“自分がいるからこその妊娠”なんだと言う新たな価値観の創造。正に「今度も上手いことやるな」と思う。
このCM、経産婦から意外に不人気らしい…
ネットで検索してみると、このCMが経産婦から意外に不人気らしい。確かに出産経験者なら胸を張って「妊娠の主役はお腹の中の赤ちゃんに」と考える女性が多いのかもしれない…
また、一部の自己チューな妊婦やその家族の言動で、世間では「妊婦=マナーが悪い」みたいな印象が無きにしも非ず。その意味では、これまた一部世間や経産婦たちが小姑化しているのかもしれない…
妊婦になって嬉しくてウキウキな人…
この手の雑誌の購読者は、そもそも妊婦になって嬉しくてウキウキな人だと思う。だから『ニンプリンセス』は正解なのだ。雑誌を買わせるための魔法の言葉なんだから。
ただ、私も小姑化した一人として、やはり「主役は赤ちゃんでは?」と言う違和感が残る。また、いがらしゆみこ氏の同名漫画(ここ)を読むと、ニンプリンセスは座っているだけで、周囲からあの手この手のサービスや親切を容易に受けられるようなイメージで描かれている。この点も違和感の一つ…
現役助産師の声「“おまかせ妊婦”が増えそう…」
そこでこのCMをどう思うか、知り合いの現役助産師数名に聞いてみた。すると、回答はこんな感じ。
- 情報誌は読まないよりは、読んだ方がマシ読って程度。最低限妊娠している意識はあるってことだから。
- 読んでいる妊婦の多くは、雑誌の情報を信じ込み、返って(医療側が)ケアがしにくかったり、(妊婦自身が)ケアを受け入れにくくなることもある。
- 最近は「何でもやって!」「お任せ!」って、言わば他力本願な“おまかせ妊婦”が急増中。実は妊婦が一番すべきことは「体調の自己管理」。これだけは自宅でやるんだから病院で100%できない。なのに、それさえも「やって」って、助産師に住み込み家政婦でもしろと言うの?
「自分が主役」と言う考え方自体が、変わってきてる…
私の専門で言うと婚礼業界がそう。以前から結婚式(披露宴)の主役は新郎新婦の二人だった。しかし、1990年以前の「披露宴は両家のもの」から、1990年代は「披露宴の主役は二人」と変化した。しかし、当時は「主役の二人がゲストを迎えるおもてなし」志向が強かった。
それが、2005年頃から現在は、「披露宴は自分たちが楽しむもの」と変化し、媒酌人はいなくなり、プロフィールを幾度も紹介したり、サプライズ演出で驚かせたり、謝辞を述べた後にお礼のビデオまで流したりと、ある意味くど過ぎるほどやり放題。
まあ、これもプランナーなる商売人が、演出アイテムを売らんがための巧妙な作戦による流行な訳だが、その真っ只中にいる私は違和感を覚える。「こう言うことが結婚披露宴なのか?」と。
私がお手伝いするカップルには、違ったアプローチをご提案している。その辺については後述しよう…
今回は私の知り合いで、帝国ホテル初の女性レギュラー司会者・あぎお由各利さんの著書や、私がおススメの披露宴用BGM集をご紹介します。
花嫁・花婿から両親に贈る手紙と言葉―お礼の気持ちをきちんと伝える [単行本] あぎお由各利 (著)
新郎新婦と両親・親族のあいさつ―感謝の気持ちを伝える [単行本] あぎお 由各利 (著)
Celebration Q;indivi Starring Rin Oikawa
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