妖怪人間ベム (第3話 11/05) 感想
10/22から日テレで始まったドラマ『妖怪人間ベム』(公式)の第3話『絶対死なせない! 人間を守る妖怪の正体』の感想。第1作目(1960年代後半)原作アニメは幾度も鑑賞済み。
実写版とした独立した面白さがある!
いやぁ、不覚にもちょっと感動してしまった。前回の感想でしてきた、「妖怪人間3人を家族でなく、個の人造生物として描く」部分もより研ぎ澄まされていたし、「もっと「人間になりたい」と言う“信念”を… 」と言う部分もより強化されていたし。
原作アニメのように妖怪を退治するシチュエーションは無いが、実写版ドラマとして“人情話”や“人間の生死”に注視したこの展開は、原作とは独立した面白さが描けていると思う。最近の原作モノの中では秀逸なアレンジだ。
和久井の手紙の際の映像が秀逸だった!
最後の和久井忠雄(平田満)が旅先からバイク便で送ってきた手紙の際の映像がなかなか工夫されていて良かった。若干多めの登場人物たちの“今”を描くことで、“人間が生きる意味”を上手く表現されていたと思う。
壊れたエアコンの室外機のこぼれた汚水で、ゴミの中の花が咲いているなど、ベタな演出だが、本作の現実離れした世界観の中では、まるで絵本のような解り易さとして良いと思う。短いカットを積み上げて構成された絵巻風な演出、悪くない。
西田征史氏の脚本がいい!
毎回ゲストを登場させつつ、あくまで妖怪人間3人がメインであることがブレないのがいい。更に、毎週3人の個々の刹那さや怒りをきちんと表現してきているのもいい。また、クズ人間があっさり退治されるのもスカッとする。
特に今回は、亀梨和也さん演じるベムが、和久井との交流の中で、人間への理解を深めつつも、人間になれないエレジーがいい感じで描かれた。このベムの悲哀が回を重ねる毎に増しているのも悪くない。西田征史氏に今後注目してみよう。
久し振りに、小さなことは気にならず、普通に楽しめるドラマでした。アニメの実写化、それも名作と言うことでノーマークでしたが、今期一番面白くなってきました。だから、タイトルや前宣伝は当てになら無いんですよね。やはり、自分の目で確かめるのが一番。来週も期待します。
妖怪人間ベム 初回放送('68年)オリジナル版 DVD-BOX<通常版> 小林清志 (出演)
妖怪人間ベム大全 [単行本] 不知火プロ (編集)
妖怪ソングセレクション お化けは死なない
日本テレビ系土曜ドラマ「妖怪人間ベム」オリジナル・サウンドトラック [Soundtrack]
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/3135/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → 記事のコメント欄に、貴方のブログ名、ブログ記事のタイトル名とそのURLをご記入下さい。こちらで確認して公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
- 関連記事