妖怪人間ベム (第2話 10/29) 感想
10/22から日テレで始まったドラマ『妖怪人間ベム』(公式)の第2話『涙の秘密…人間になれない連続通り魔』の感想。第1作目(1960年代後半)原作アニメは幾度も鑑賞済み。
第2話は、実写版として、より原作アニメと差別化が進んだ!
原作と比較しない立場だが、原作の無国籍の設定でおどろおどろしい雰囲気よりも、現代日本の設定でアットホームな雰囲気を醸し出した第2話。きっとこれがあの妖怪コスチュームでありメイクでありと言うことだろう。
個人的には、あの名作を実写版で超えるのは不可能だと思うから、名前の無い男(柄本明)の扱い方を含めて、実写版が差別化を図るのは正しい方向だと思う。もちろん、好き嫌いはあろうが、私は悪く無いと思う。
妖怪人間3人を家族でなく、個の人造生物として描くのは良い!
ベム(亀梨和也)、ベラ(杏)、ベロ(鈴木福)はとかく外見から3人親子に見えがちだが、飽くまで「…のような」姿をした個の人造生物だ。今回は3人の意思や行動を明確に分けて描いたのも良かった。
これにより、1話完結モノとして、活躍するメンバーを選択できるし、なにより三者三様の「人間になりたい」と言う気持ちを表現しつつ、3人が一緒に生活する意味も描けるから。
もっと「人間になりたい」と言う“信念”を…
残念な点も。今回、重要だった妖怪3人の小春(石橋杏奈)や神林(風間俊介)と言う屈折した人間に対する気持ちの表現が、今一つはっきりしていなかったこと。確かに、「人間を助けなければ妖怪と同じ」と言う理屈も台詞もわかるのだが、もっと「人間になりたい」と言う“信念”を描いて欲しい。
そうすることで、「人間になれなかった」人造人間の放浪の旅の儚さも表現できると思う。3人をうまく使えば出来ると思う。
詰め込み過ぎの第1話と比べると、今回はだいぶ間延びした印象を受けました。基本的にダークな世界観なので、テンポアップも難しいと思います。しかし、もっと妖怪人間の心のヒダにまで食い込んで描けば、もっと集中力が高まるはず。
それにしても、当初ノーマークだった本作が大本命になりつつあります。来週に期待します。
【これまでの感想】
第1話
妖怪人間ベム 初回放送('68年)オリジナル版 DVD-BOX<通常版> 小林清志 (出演)
妖怪人間ベム大全 [単行本] 不知火プロ (編集)
妖怪ソングセレクション お化けは死なない
日本テレビ系土曜ドラマ「妖怪人間ベム」オリジナル・サウンドトラック [Soundtrack]
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