映画「猿の惑星:創世記(ジェネシス)(字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレあります
映画『猿の惑星:創世記(ジェネシス)(字幕版)』(公式)を、本日の初日鑑賞。午後の回で、約360席に30名程。
アーサー・P・ジェイコブス製作のシリーズ5作と、『PLANET OF THE APES/猿の惑星』は鑑賞済み。
予告編に刺激され、期待したのがいけなかったようです。
かなり裏切られた結果、採点は、★★☆☆☆(5点満点で2点)100点満点なら50点、にします。
ざっくりストーリー
物語は第1作『猿の惑星(1968)』の前章的位置付け。現代のサンフランシスコ。遺伝子操作により高い知能を持ったチンパンジーの“シーザー”は、人間たちに虐待され裏切られ、高知能の仲間の猿を従えて復讐を企てる…
「お利口スプレー」と「よく出来たCG桑港猿軍団」ってだけ?
ネタバレは下記でするとして、簡単に言うと「お利口スプレー」と「よく出来たCG桑港猿軍団」だけの映画。まず、名作『猿の惑星』の前章らしき設定ではないし、予告編の「これは人類の警鐘」って言っても、お話はエンドロール中に世界に広まるけど(苦笑)、サンフランシスコの小さな街のお話。
まあ、1968年の作品の前章が現代の設定って時点で、(“パレレルワールドだ”とかいろいろ考え方はあるだろうが)私にはダメだった。
でも、会場内で“すすり泣き”が聞こえたので、感動作の人もいるようだから、観る観ないはお好みで…
今回も相当辛口の感想なので、出演者や監督はじめスタッフのファンの方や、最初から2点の採点に異論のある方は、読まないで下さい。また、誹謗中傷の類のコメントは掲載及び返事を控えさせて頂く場合があります。
それでも、「意見には個人差があるから」と寛大なお心の方のみ、採点理由も含めて、詳細はネタバレが含まれますので、ご理解の上、“続きを読む”よりお進み下さいませ。
ホントの「ざっくりストーリー」はこちら!
アルツハイマー型認知症の治療薬「お利口スプレー」は、猿には無害だが、人には有害。初代実験台の“シーザー”は人間の言う事を聞かないから、動物保護施設へ入れられる。
施設の係員に虐待された腹いせに、仲間と「お利口スプレー」を掛け合ってみんなでお利口猿軍団に変身。ついでに製薬会社も襲って、街で暴れて、最後は森に逃げちゃった…
稚拙な演出と脚本…
とにかく「なぜ猿たちが人間たちに反旗を翻したのか?」と言う、恨みの根拠もなぜそれが人類規模になるのかも、演出や脚本で表現されていない。ただ、頭が良くなったと自己満足中のCG猿軍団が、ストレス発散してるだけに見える。
更に、最後の最後でこの「お利口スプレー」が世界に蔓延するタイトルバックが描かれるが、スプレー投与中にマスクが外れて感染したまま放置して、その感染者のくしゃみが隣人に飛んで、その隣人がパイロットって。どこまで都合が良いのか?
アメリカ人は動物の表情が動くの好きだね!
ホントは★1つで良かったが、『CG桑港猿軍団』は見事の一言。エンドクレジットで「Apes(類人猿の意)」の演者欄が空欄だったのも、自信の表れだと思う。映像に携わる人間として、映像テクノロジーの進歩は嬉しい。ただ、使えば良いってモノかと思う…
動物って表情筋が人間ほど発達していないからこそ、僅かな表情の違いで動物の心を感じるたいって、動物嫌いの私でも思う。それがCG猿の表情が豊か過ぎて、くみ取る面白さが無くて、人間並みに喜怒哀楽を表現されちゃったのが、やりすぎと言うか気持ちが悪い。どうして、アメリカ人って、動物の表情を動かすのが好きなんだろう?
私には、『猿の惑星』のインパクトが強すぎて、今度こそあの世界観を超える新しい映像が観られると思ったのが失敗でした。基本的にはSF映画で見慣れた設定ばかりだし、世界観も小さいし。むしろ『猿の惑星』に捉われずに、再出発した方が良かったと思います。
ただ、劇場では、中盤からあちこちで“すすり泣き”も聞こえたので、動物好きでやさしい人には感動作らしいです(笑)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/3047/

















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