第10回 日本ウーマンズヘルス学会 学術集会・懇親会(7/9) 報告
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先日行われた『第10回 日本ウーマンズヘルス学会 学術集会・懇親会』(公式)の報告。因みに私は当学術集会の実行委員だが、あくまでプライベートで参加。
オープンスクール統計講座
当学会で幾つかオープンスクールを開催するが、毎回人気の高いが後藤恭一さん(航空環境研究センター・調査研究部)による『統計講座』。今回のテーマは、『データの可視化-統計量だけではデータ特性を正しく把握することは出来ない-』
高校の数学3程度の統計学の知識しかない私だが、これが意外と(失礼)勉強になった。導き出したい結果のための調査項目の設置をするのではなく、もう一階層深い部分を想像し、多様な調査項目を設定しておくことと、様々なグラフ化(見える化)によって、今まで見えなかった結論を導き出せると言ったところだろうか。
私はこれを一歩進めて、目に見えない部分にこそ大切なことが潜んでいると考え、看護にしても患者の目に見えてこない部分をどう可視化(見える化)することが重要だと考えた。
今回は記事が長文なので、続きは下の「続きを読む」からお進み下さい。
教育講演:子宮頸がんはワクチンによる予防時代
一般口演とポスターセッションを挟んで、まずは『教育講演』。岡野浩哉さん(飯田橋レディースクリニック院長)の『子宮頸がんはワクチンによる予防時代』。かなり専門的な講演だったが、性行為でウイルス感染する子宮頸がんがワクチンで予防できると言う。
若年者の検診とワクチン接種を今後増加させるための政策や市民の考え方の変化が必要であると感じた。
特別講演:産む産まないを悩むとき
丸本百合子さん(百合レデイスクリニック院長)の演題は『産む産まないを悩むとき』。近代化以前の日本の女性は「産む産まない」の選択は出来ず、自然摂理に任せて初潮、妊娠、出産、閉経を辿ってたが、現代は選択できる時代。
産む産まないのメリット・デメリットなどを通して、女性の自身の出産の選択の悩みを考えさせられた。
こう言う講演こそ男性が聞くと、より女性の神秘的な部分も、女性ならではの苦悩も見えてくる。今後は男性の参加者も増やしていきたい。
看護の専門家と一般の人の交流の場である懇親会…
当学会の特徴に、会員に多くの一般の人が登録していることがある。勿論、私も看護や医療の専門家ではない。女性の健康や生き方を多様な価値観から論じることができるのが当学会。
特に年一回開催される懇親会を楽しみに、全国から会員が集う。また、看護学部と言う部分で、先生と生徒の、助産師と元妊婦の何十年ぶりの再会があったり、会場のあちこちで感動の声が湧き上がる。
今回は、映像を使った会員の自己紹介を新たに試みた。名刺交換では知ることの出来ない人物像を知ることが出来た。私も仕事で様々な学会のお手伝いをさせて頂くが、当学会の家族的な雰囲気は貴重だと思っている。
今年は震災の影響から、開催を自粛する学会も多い中、私たちは「今こそ女性の生き方を考えるべき」と言う意味で開催をしました。震災以降、様々な価値観が変わり、生命、人生、家族、夫婦、親子、仕事等など変化の激しい今だからこそ、ちょっと立ち止まって再考する機会は良かったと思います。
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